北朝鮮への人道支援キャンペーンを展開
ピースボートは、「経済制裁ではなく人道支援を」と題した朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への支援キャンペーンを開始、5月31日に東京・千駄ヶ谷の国立競技場で行われたサッカー日本韓国親善試合会場前で街頭募金を実施した。
日朝国交正常化交渉の開始などを謳った「ピョンヤン宣言」からまもなく1年。日本国内の対北朝鮮感情は急速に悪化し、「拉致事件解決のために経済制裁が必要」といった論調も高まりつつある。また、5月23日の日米首脳会談では、「北朝鮮問題」についての平和的解決をめざす一方、「事態が悪化すれば経済制裁を含む強硬な措置を」とるという合意が行われた。
そこでピースボートでは、「弱い立場の人々をさらに追いつめることになる経済制裁ではなく、別の形での平和的解決を」と、食糧不足に苦しむ北朝鮮への支援キャンペーンを開始することを決定。韓国で1997年から北朝鮮への人道支援を行っているNGO、JTS(join
together society)と協力して、街頭募金などを始めることになった。
31日の日韓親善試合会場での街頭募金は、その「第一弾」ともいえるもの。「朝鮮半島の平和」というメッセージをも加速させた日韓共催ワールドカップから1年を迎えるいま、今度は「日韓共催」で北朝鮮への食糧支援を――という呼びかけに、予想をはるかに超える約3万円が集まった。今後も、全国各地での街頭募金、JTSメンバーらを招いての講演会など、さまざまな活動を展開していく予定だ。
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