PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.161 5月28日号
先週のピースボート
第4回世界社会フォーラム組織委員会にピースボートスタッフが参加
 来年1月にインドのムンバイで開かれる「世界社会フォーラム」に向けての組織委員会が現在、ムンバイで開かれており、ピースボートからもスタッフの山本奈美、ジョアンナ・ストラットンが参加している。
 「世界社会フォーラム」は、2001年にブラジル・ポルトアレグレで初めて開催された国際会議。毎年スイスのダボスに世界の政治家や企業人を集めて開かれる「世界経済フォーラム」に対抗する形で、強い国や企業の利益をさらに追求することにつながる「グローバリズム」への反対を訴えることから始まった。今年1月、ポルトアレグレで開かれた第3回会議には世界各地から10万人が集まり、ピースボートからもスタッフやクルーズ参加者など約60人が参加して、ワークショップを主催するなどの活動を行った。
 ピースボートは来年1月、この第4回世界社会フォーラムの会期中に、第44回クルーズでムンバイを訪問予定。クルーズの参加者らとともにこのフォーラムに参加するとともに、ワークショップなどを実施することも企画している。

順調に日本縦断中――上泰歩さんの地雷出前教室
 今月15日に始まった、ピースボートのボランティアスタッフ上泰歩さん(19)による「にっぽん縦断・全国地雷出前教室」。上さんは北海道での日程を終え、先週、本州に入った。
 このキャンペーンは、40回クルーズにおいてカンボジアを訪れた上さんの「地雷問題をひとりでも多くの人に伝えたい」という思いから企画されたもの。北海道では、16日の札幌自由が丘学園を皮切りに地雷教室をスタートさせた。約10日の滞在を終えて青森県へ移動し、その後は秋田県へ。行く先々では、みずからも飛び込みで「営業」をしつつ、地雷教室を開いている。
 今後は、岩手・宮城など東北地方をめぐった後、関東地方に向かう予定だ。ホームページでは、上さんの日本縦断レポートも掲載している(http://www.peaceboat.org/project/jirai/yasuho/)。また、地雷教室の開催場所も引き続き募集中。このキャンペーンのお問い合せはピースボートセンターとうきょう(TEL:03-3362-6307/担当:上野、中原)まで。


今後のピースボート
北東アジア非核地帯に関するセミナーを共催
 6月6日、ピースボートは他のNGOとの共催により、北東アジア非核地帯実現に向けての公開セミナー「アセアン地域フォーラムと北東アジア」を実施する。
 「非核地帯」とは、ある一定地域の国々が条約を結び、その域内での核兵器の使用、所有、製造を禁止し、周辺の核保有国からも「域内への核による先制攻撃を行わない」という誓約をとりつけることによって生まれる「核のない地帯」のこと。近年、新しい安全保障の形として、非核地帯を設立しようという動きが広がっており、すでに世界で4つの非核地帯が生まれている。北東アジア非核地帯構想は、その非核地帯を朝鮮半島や日本を含む北東アジア地域に設立しようというもので、ピースボートもこれまで他のNGOなどと共同で、その実現に向けてのアピールを進めてきた。
 
北東アジア非核地帯公開セミナー
アセアン地域フォーラムと北東アジア
日時:2003年6月6日(金) 18:30〜21:00
場所:早稲田奉仕園奉仕園会館地下1階50人ホール(地下鉄東西線早稲田駅徒歩5分)
講演:パティ・ウイリス(NGO研究者)、首藤もと子(筑波大学教授)
参加費:300円
主催:ピースデポ/核兵器廃絶市民連絡会/ピースボート/北東アジアの非核地帯化をめざす全国ネットワーク

サッカーを通じた「国内」交流を――ピースボールがサッカーチーム結成

 日本でサッカーボールを集めて世界の子どもたちに届けるとともに、世界各地でサッカーを通じた交流を続けているピースボートのプロジェクト「ピースボール」が、東京・新宿区に本拠地を置くサッカーチーム結成に向けて呼びかけを始めた。
 これは、日本中に大きな盛り上がりを呼び起こした日韓共催ワールドカップから1年を迎えるいま、今度は国内で、サッカーを通じてのつながりをつくっていこうというもの。ピースボートとうきょうのある新宿区は、在日外国人も多い地域であることから、ひろく呼びかけをして「多民族」なチームをつくろうというアイデアも出ている。
 現在、6月29日(日)に、東京都内で「結成式」を予定。その後も、月に1回程度のペースで各地のサッカーチームと交流試合を行うほか、サッカー大会に出場したり、海外からもサッカーチームを招待して交流試合をやるなどのプランを企画している。
 チームへの参加資格はいっさい問わない。参加希望者はピースボートセンターとうきょう(Tel:03-3362-6307、担当:竹谷)までお問い合わせを。

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