PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.154 3月26日号
先週のピースボート
民族学校に大学受験資格を求める集会に参加――文部科学省への申し入れも
 3月20日、東京港区の芝公園にて、アジア系の民族学校に大学受験資格を求める集会とデモがおこなわれ、ピースボートもスタッフの日高悦郎らがこれに参加。また、同日、在日本朝鮮人総連合会とともに、ピースボートスタッフの野平晋作が文部科学省への申し入れに同行した。
 これは、今月6日、文部科学省が、今までは高卒者・大検合格者に限っていた大学受験資格を、外国人学校の中でも欧米系のインターナショナルスクールには認めるとした一方、朝鮮学校などの卒業生には従来通り認めないという方針を発表したことへの抗議アピール。同月14日に日比谷でおこなわれたアピール・院内集会の第二弾でもある。
 当日、芝公園には、在日コリアンの若者たちなど、約1400人が集まった。集会では、野平も、申し入れの際のやり取りについてコメント。同日、新聞で報道された「大学受験資格については、いったんすべてを凍結」という記事の真偽を尋ねたところ、文科省職員からは「まったくの誤報だ」とコメントされたという。そのうえで、野平は「何の根拠もないあきらかな差別だ。世論が圧力をかけつづけていこう」と述べた。また集会後は、横断幕やプラカードを掲げ、芝公園から文科省の前を通って日比谷公園まで約1時間のデモ行進もおこなった。

米軍によるイラク攻撃への抗議アピールを展開
 3月20日、米軍によるイラクへの先制攻撃が開始されたことを受け、ピースボートは同日、「米国のイラク空爆即時停止を求めるピースボート声明」(http://www.peaceboat.org/info/news/2003/030320.shtml)を発表、米大使館前などでの抗議行動を開始した。
 この2日前、ブッシュ米大統領がフセイン・イラク大統領に対し「48時間以内に亡命しなければ攻撃する」との演説を行った18日、ピースボートは東京・赤坂の米大使館前、大阪市や名古屋市の米領事館前などで、「48時間ハンガーストライキ」を開始。同時に、イラク攻撃反対と反戦デモへの参加を呼びかける「48時間ビラまき」を行った。
 そして、攻撃が開始された20日夕方にも、米大使館前、領事館前での抗議アピールを実施。東京では約50名が大使館前に集まり、路上に身を横たえて、空爆で犠牲になる大勢の人たちを象徴する「ダイ・イン」を行った。
 さらに21日には、ピースボートなど約50団体で構成するNGOネットワーク「World Peace Now」が、東京・芝公園での反戦デモを実施。約5万人が参加し、銀座の街を、戦争の早期終結を訴えながら歩いた。また、翌々日の23日には大阪でもピースボート主催によるピースウォークが行われ、市内の扇町公園に約1万人が集った。


今後のピースボート
「義援チョコ」を届けに――P-MAC「地雷被害訪問団」がカンボジアへ
 3月24日から31日、ピースボート地雷廃絶キャンペーンP-MACのスタッフを中心に、約20名で結成した「地雷被害訪問団」がカンボジアへ。地雷原に囲まれた小学校や、現地の地雷撤去機関などを訪れる。
 今回の訪問は、2月にP-MACがおこなった「バレンタインキャンペーン2003――義理チョコではなく義援チョコを!――」の一環。このキャンペーンで日本全国から集まった約1500個のチョコレートを、自分たちの手で直接現地に届けにいこうというものだ。
 チョコレートの届け先は、主に首都プノンペンから200キロ以上離れたポーサット州にある4つの小学校。昨年5月、P-MACがおこなった募金によって地雷が撤去され、新しい校舎が完成したプテアルング村の小学校をはじめ、これから地雷撤去を始めようとしている同州チュンカ・チュレイ・トボング村などをまわり、チョコレートと、それにそえられたメッセージを届ける予定だ。
 ほかにも、一行は、ポル・ポト時代には刑務所だったトゥールスレーン博物館、日本人がカンボジアで設立した地雷・不発弾撤去団体「JMAS(日本地雷処理を支援する会)」などを訪れる。帰国予定は31日。詳しいお問い合せはピースボートセンターとうきょう(TEL:03-3362-6307 担当:松本)まで。

ピースボート「20周年記念イベント」を開催
 ピースボートは、初めての船旅から今年で20年目を迎えるにあたり、4月6日に東京都内でその記念イベントを開催する。
 第一部は、これまで水先案内人として乗船いただいた各界の専門家らを迎えてのリレートーク「戦争を起こさないための20の法則」。ピースボート20周年の年が、平和とは言いがたい年になってしまった現実と向き合い、なぜ戦争は起こってしまうのか、それを止めるにはどうしてゆけばいいのか、を語り合う。
 第二部には、ピースボートのこれまでの航海に参加した方、これから参加してみたいという方、だれもが参加できるパーティ「みんなが主役で船を出した」。また、前日の5日には、この20周年記念イベント「前夜祭」として、これまで船内で500人以上が参加して上演されてきたミュージカル「A COMMON BEAT」の上演も予定している。
 イベントの詳細、予約についてなどはhttp://www.peaceboat.org/info/event/20th.shtmlに掲載されている。

前夜祭 ミュージカル「A COMMON BEAT」
2003年4月5日(土)
開場19:00 開演19:30
入場料 1,500円
会場 北とぴあ・さくらホール(JR京浜東北線王子駅下車北口徒歩1分/営団地下鉄南北線王子駅下車徒歩1分)

第一部 リレートーク「戦争を起こさないための20の法則」
2003年4月6日(日)
開場 12:15 開演13:00
参加費 1,000円
会場 アールン・ホール(東京モノレール東京流通センター駅下車徒歩1分)

第二部 パーティ「みんなが主役で船を出した」 入場料:8000円
2003年4月6日(日)
開場 16:30 開始17:00
参加費 8,000円

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