NO WAR――対イラク武力行使への反対行動を展開
・地球一周の旅から帰港のオリビア号による「船デモ」実施
3月14日、第40回ピースボート「地球一周の船旅」を終えた客船オリビア号が東京・晴海港に帰港、「世界からの声を聞け――NO
WAR ON IRAQ」と書かれた横断幕を掲げての、東京-神戸間「海上デモ」に出発した。
これは、米国のNGOネットワーク「ANSWER」の、「3月15日に世界各地でイラク攻撃への抗議行動を」という呼びかけに応える形で実施されたもの。100平方メートルという巨大な横断幕は、地球一周クルーズの参加者有志らが洋上で材料費などの募金を呼びかけて作成した。
約26時間の「船デモ」には、乗船者の約半数が参加。翌15日の午後、船上からの「NO WAR」の声とともにオリビア号が神戸港に入港すると、出迎えに集まった人たちからも、「戦争反対」を訴える声が上がった。
・「ピースボランティア」立ち上げミーティングを開催
3月15日、東京・高田馬場のピースボートセンターとうきょうにて、「World Peace Now」ピースボランティア立ち上げミーティングが開催され、50名近くが参加した。
これは、ピースボートなどが参加するNGOネットワーク「World Peace Now」が今月21日に企画している反戦デモに向けての準備ミーティング。ホームページなどを通じての呼びかけは決して十分とは言えなかったものの、当日は予想を大きく上回る約50名が来訪、関心の高さを伺わせた。
客船オリビア号が最後のピースボート航海を終了
3月15日、第40回ピースボート「地球一周の船旅」を終え、客船オリビア号が兵庫県・神戸港に帰港した。今年6月に出航する第41回クルーズからは、パナマ船籍の客船トパーズ号を使用することが決定しており、これがオリビア号にとっては最後の「ピースボート航海」ということになる。
オリビア号は、1976年にフィンランドで建造された、ウクライナ船籍の客船。ピースボートでは、1995年、1998年と、オリビア号を使用しての地球一周クルーズを実施。さらに1999年からは、14回にわたってオリビア号を使用してのクルーズを行ってきた。オリビア号で地球一周を果たした参加者は、のべ8000人近くにのぼる。
アジア系民族学校への大学入試差別に反対する抗議集会に参加
3月14日、東京・千代田区の衆議院議員会館にて、アジア系民族学校卒業者にも大学入学資格を認めるよう求める抗議集会が行われ、ピースボートもこれに参加した。
今月6日、文部科学省は、これまで高校卒業者と大検合格者に限っていた大学受験資格を、欧米系の外国人学校卒業生にも認めるとしたいっぽう、朝鮮学校など民族学校には従来通り認めないという方針を発表。各地で抗議の声が上がっていた。
今回のアピール行動は、大学生らでつくる「大学入学資格差別に反対する青年学生有志の会」主催によるもので、約300名が参加しての、文科省前を通過するデモ行進のほか、衆議院第一議員会館における院内抗議集会を実施。さらに、ピースボートスタッフの栗島聡子、日高悦郎と朝鮮大学生などの代表メンバーが、文科省に対し、民族学校卒業者にも大学入学資格を与えるよう求める要望書を提出した。これに対し文科省職員は、「3月6日の発表は最終決定ではなく、パブリックコメントの意見を踏まえ検討する」などと回答したという。
「ユース世界水フォーラム」にピースボートスタッフが参加
3月15日、京都市左京区の京都精華大学で行われた「ユース世界水フォーラム プレセッション」に、ピースボートスタッフの合田茂弘らが参加した。
この会議は、16日から京都・滋賀などで開催される第3回世界水フォーラムに、若者の意見を反映させていこうと、大学生らが中心となって運営するNGO「ユース・ウォーター・ジャパン」が企画したもの。会場には国内外の学生、NGOメンバーが集まり、「水とグローバリゼーション」などのテーマに沿って、水フォーラムに向けての意見交換を行った。
今月14日に3カ月の「地球一周の船旅」から帰国したばかりの合田は、世界各地で高まっている「反グローバリズム」の声について報告。さらに、ピースボートの水先案内人でもある環境活動家の田中優さんが、水フォーラムの論点のひとつである「水の民営化」によって、貧しい人のもとへ水が行き渡らなくなるおそれがあることを指摘、「水の民営化を前提とした会議」とも言われる水フォーラム自体の問題点について訴えた。
このユースフォーラムの内容は、18日に水フォーラム分科会の中でも報告され、それに基づいた意見交換が行われる。また、水フォーラム本会議にも、ピースボートからハナ・ヨンゲピアーらスタッフ3名が参加。国内外のNGOと意見交換を行うほか、水の民営化への反対アピール行動なども企画している。
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