フォトジャーナリスト広河隆一さんによるイラクなど報告会を実施
3月1日、東京・高田馬場のピースボートとうきょうにて、フォトジャーナリスト広河さんによるトークライブ「パレスチナ・アフガニスタン・イラク・チェルノブイリ〜子どもたちのためにできること〜」が開催され、約80人が来訪した。
広河さんは、これまでイスラエル・パレスチナや、チェルノブイリの原発事故などを中心に取材を続けてきたフォトジャーナリスト。ピースボートにも何度も水先案内人として乗船いただいている。先月、ピースボートが「イラク訪問団」を派遣した際には、これに同行してイラク入りし、現地取材を行っていた。
この日のトークライブでは、広河さんがこれまでに各地で撮影してきた子どもたちの写真をスライド上映するとともに、それぞれの写真の背景、現地取材でのエピソードなどについて解説。終了近くには、「知るだけではなく、自分たちにできることを」と、今後ピースボートが企画しているイラク・パレスチナ支援キャンペーンへの参加呼びかけが行われ、来場者の半数近くが名乗りを上げるなど、関心の高さを伺わせた。
デズモンド・ツツ大司教に「ピースボート平和賞」を贈呈
ピースボートは、設立から20年目を迎える今年、南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)の撤廃に尽力したことで知られるデズモンド・ツツ大司教に「ピースボート平和賞」を贈呈することを決定、2月27日にその贈呈式が米国・マイアミで行われた。
贈呈役を務めたスタッフの古山葉子が、記念品として地球をモチーフとしたオブジェを手渡すと、ツツ大司教は、「20年間世界をめぐってきたピースボートが、その中でこの平和賞に私を選んでくれたことはとても嬉しい」とスピーチ。「ピースボートには、地球一周の船旅の中で『平和』について学ぼうという『地球大学』がある。ぜひその共同学長に」というピースボートからの要望にも前向きな姿勢を見せた。また、この日撮影されたツツ大司教によるビデオメッセージは、4月6日に開催されるピースボートの20周年記念イベントの中などでも放映される予定だ。
東京で「歴史認識と東アジアの平和フォーラム」を実施
2月27日から3月1日までの3日間、東京・早稲田大学国際会議場にて、「歴史認識と東アジアの平和フォーラム」が開催され、ピースボートも実行委員の一員としてこれに参加した。
このフォーラムは、東アジア共通の歴史認識を構築し、未来の平和をつくっていくことを目指して、日本、韓国、中国の研究者、市民運動家らの呼びかけで始まったもの。第1回は昨年3月、中国の南京で開催された。今回は、歴史認識と東アジアの平和フォーラム東京会議実行委員会(日本)、日本の教科書を正す運動本部(韓国)、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館(中国)、中国社会科学院近代史研究所『抗日戦争研究』編集部(中国)の四団体の主催により、第二回会議の東京での開催となったもの。
当日は、3日間で約900人が来場。「歴史認識の現在」「教科書とジェンダー」「過去の克服と『和解』」「グローバル化と東アジアにおける平和」の4つの分科会が実施され、それぞれ各国の専門家による報告が行われた。
「リメンバーえひめ丸」に協賛団体として参加
2月27日(木)夜に東京・霞ヶ関の日本弁護士連合会会館で開催された「リメンバーえひめ丸パートII〜なぜ、こんな事故が」にピースボートのメンバーが協賛団体の一員として参加した。これは、えひめ丸被害者弁護団などが主催したもので、一昨年2月の事故で被害にあった遺族らが米軍との和解に達した経緯などを報告するために開かれた。会場には全国からこの運動を応援してきた人たち100名が集い、弁護団のほか事件の経緯を報道してきた愛媛新聞記者らの報告に聞き入った。愛媛・宇和島から駆けつけた故寺田祐介君の両親も「全国からの支えがあっての結果。地元では革新系とのレッテルを貼られたが、自分は改革のためにたたかったと自負しています」と挨拶して大きな拍手を浴びていた。
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