ピースボートスタッフがNYで国連安全保障理事会に出席 反戦イベントに参加も
ピースボートでは今月7日、今年6月に出航する第41回ピースボート「地球一周の船旅」で訪問予定の米国・ニューヨークに「先遣隊」を派遣。そのひとり、スタッフの伊知地亮が、14日に国連本部で開催された国連安全保障理事会の公開討論会に出席、米英が主張するイラクへの空爆を巡る各国の発言を傍聴した。ピースボートは昨年、国連経済社会理事会の定める国連との特別協議資格を得ていることから、理事会への出席が認められたもの。
また、翌3月15日には、同じくニューヨークの国連本部前で大規模な反戦イベントが行われ、伊知地ら先遣メンバーのスタッフもこれに参加。数十万人が参加し、それぞれに「武力攻撃反対」の声をあげた。
「イラク攻撃反対表明を」――ピースボートなど市民団体がバグダッド日本領事館に申し入れ
2月17日からイラクを訪問中のピースボート・イラク訪問団は23日、バグダッドの日本大使館に、日本政府がイラク攻撃への反対を表明するよう申し入れを行った。
これは、現地滞在中の日米韓のNGOなどと共同での申し入れ行動。メンバーは、日本が広島・長崎の原爆を初めとする悲惨な戦争体験を持つことにふれ、「日本国憲法は紛争の平和的解決をうたっている」と指摘。日本政府がイラク攻撃反対を明確に表明するよう求める共同申し入れ書を提出した。大使館では、岩井史男参事官がこれを受け取り「東京のほうにそのように伝えます」などと返答したという。
北朝鮮・反核平和委員会からメッセージ「核兵器のない世界構築のための協力を」
ピースボートは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の「反核平和委員会」から、2月19日付けのメールで「核兵器のない世界を構築するためにさらなる協力を」とのメッセージを受け取った。
ピースボートは昨年11月、軍縮平和NGO「ピースデポ」などと共同で、東北アジアの非核地帯建設を日朝国交正常化交渉のテーブルにのせるよう日朝両首脳へ求めるとともに、非核化実現に向けての市民訪朝団計画を発表。今年1月、それに向けてスタッフらが訪朝した際、「非核化のための国際フォーラム」開催や核施設の視察などを提案するとともに、2月末の訪朝団受け入れなどを求めた。今回のメールは、それに対する「返答」として届けられたもので、訪朝団の受け入れに関しては「現在の厳しい情勢」などを理由に、「2月末の受け入れは不可能」とする一方、「核兵器のない世界を構築するために、より緊密な連携と前向きな協力を期待する」というメッセージが含まれていた。
北朝鮮の核開発を巡って疑惑が叫ばれ緊迫した情勢が続いている現在、海外との交流の窓口ともなっている朝鮮反核平和委員会がこのメッセージを送ってきたことは、北朝鮮が「核兵器を所有しない」という意思があることを示すものとして注目されている。
石原東京都知事がピースボートからの「ババア発言」抗議のチョコレートを「返品」
2月17日、ピースボートが石原慎太郎東京都知事のいわゆる「ババア発言」に抗議して贈った、「素直に謝るあなたが好き」などと書いたバレンタインチョコレートが、都庁知事室からピースボート事務局宛に返送されてきた。
このチョコレートは、石原都知事が昨年11月、週刊誌上で「文明がもたらした最も悪しき有害なものはババアなんだそうだ」などと発言したことに対する抗議として、バレンタインデーの14日にピースボート有志らが東京・新宿の都庁まで届けたもの。返送されてきたチョコレートには、「大分大きなチョコレートなのでみなさまで召し上がられてはいかがでしょうか」などとした手紙文がつけられていた。
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