東京、札幌、大阪でイラク攻撃反対の平和アピールを実施
米英によるイラク攻撃の可能性が高まる中、2月15日、ピースボートは他のNGOなどと共同で、東京・渋谷での平和アピール「ピースパレード」を実施、約5000人が参加した。
パレードの出発地点となったJR渋谷駅近くの宮下公園では、この日から「訪問団」としてイラクへ向けて出発するピースボートスタッフのチョウミスが「イラクに行くというと、戦争が起こったらどうするんですか、と聞かれます。でも私たちは、戦争を止めるために行くんです」と挨拶。夜7時過ぎにパレードが開始され、プラカードやペンライト、楽器、ろうそくなどを手にした参加者らが、思い思いの言葉で「戦争反対」を呼びかけながら渋谷の街を歩いた。
またこの日は、札幌でも、ピースボートなどの呼びかけにより、JR札幌駅近辺での「ピースウォーク」が実施された。約300人が集まり、日本語、英語、フランス語などで書かれたプラカードを掲げて歩いた。ウォーク終了後には、札幌市市民会館で、イラクを訪問していた北星学園高校教員の松元保昭さんによる現地報告も行われ、こちらも約150人が集まった。
また、翌16日には、大阪・心斎橋のアメリカ村で、「小泉首相にメールを送ろう」というキャンペーンを展開。若者たちが集まるスポットのひとつ、三角公園にコンピュータを設置し、その場で首相官邸のホームページにアクセスして「戦争協力反対のメールを送りましょう」と道行く人たちに呼びかけた。約1時間と短い時間で、雨交じりの天気ながら、呼びかけに足をとめる若者たちも多く、コンピュータの前に列を作る姿も見られた。
平和的解決を求めて――ピースボート・イラク訪問団が出発
イラクをめぐる問題の平和的解決を訴え、ピースボートスタッフ4名(吉岡達也、チョウミス、椎名雄太、ステイシー・ヒューズ)、フォトジャーナリストの広河隆一さんによる「ピースボート・イラク訪問団」が2月15日、現地へ向け出発した。
現地では、バグダッドに本拠地を置く平和団体「非同盟諸国学生青年会議(NASYO)」の会議に参加するほか、すでにイラク入りしている世界中からの平和団体メンバーらと共同での平和アピールも企画している。また、1990年の湾岸戦争での爆撃による被害跡地、当時投下された劣化ウラン弾による後遺症に苦しむ子どもたちの施設なども訪問予定だ。
帰国後は、下記の予定で全国各地での報告会を予定している。当日は、イラク報告とあわせ、今年初めにパレスチナを訪れたスタッフによる現地報告も行われる。入場無料。お問い合わせ・予約は各ピースボートセンターへ。
東京 3/5(水)17:00〜 @ピースボートセンターとうきょう
大阪 3/6(木)17:00〜 @ピースボートセンターおおさか
福岡 3/1(土)17:00〜 @ピースボートセンターふくおか
名古屋 3/8(土)18:30〜 @なごやボランティアNPOセンター(伏見ライフプラザ12F)
札幌 3/7(金)18:00〜 @ピースボートセンターさっぽろ
「ババア発言」許すな――石原東京都知事に「抗議のチョコ」を
2月14日、ピースボートのボランティアスタッフら約20名が、石原慎太郎東京都知事宛の「抗議のチョコレート」を持って、東京・新宿の都庁を訪れた。
石原知事は、昨年11月、週刊誌上で「文明がもたらした最も悪しき有害なものはババアなんだそうだ」などと発言、各地でこれに対する反発の声が上がっていた。発言の撤回と謝罪を求めようと企画されたのが今回の「バレンタイン作戦」。持参した「抗議のチョコレート」は、前日に板チョコ20枚を使って作られた、重さ1.5キロのハート形チョコレート。表面には「スナオニアヤマルアナタガスキ」の文字を添えた。
当日は、都庁前の広場で、「都知事という公職にあるあなたのこのような発言は、女性の生きる価値を生殖機能だけにあるとした言葉の暴力です」などと訴える抗議文を朗読。途中、警備員に制止される一幕もあったものの、無事に知事秘書室職員にチョコレートを手渡した。
ピースボートスタッフが「青年ボランティア国際シンポジウム」に参加
2月15日、東京・代々木で開催された「青年ボランティア国際シンポジウム」分科会に、ピースボートスタッフの石丸健作がプレゼンターのひとりとして参加、ピースボートの活動について発表した。
これは、世界中にボランティア活動の輪をさらに広げていくことを目指して、NGO「ボランティア活動推進国際協議会」の主催により開催されたシンポジウム。石丸はこの中で、NGO「A SEED JAPAN」が担当する、「No Action, No Change〜個人と社会とイベントと〜」と題された分科会にプレゼンターとして参加。参加資格を問わず、船旅に参加する際には実働時間に応じた船賃割引も受けられるというピースボートのボランティアスタッフ制度などについて発表し、プレゼンテーション後に設けられたディスカッションの中でも高い評価を得た。
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