PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.148 2月12日号
先週のピースボート
ピースボートセンターとうきょう誕生
 ピースボートの新たな拠点、「ピースボートセンター」がまたひとつ誕生――2月3日、東京・高田馬場に「ピースボートセンターとうきょう」がオープンした。
 昨年の秋から福岡、名古屋、札幌、と全国展開してきている「ピースボートセンター」。今回の「とうきょう」オープンは、それらに続く4つめ。これまでの東京事務局が拡張してふたつのスペースに。そのうちひとつは「世界本部」、もうひとつがボランティアスタッフの活動拠点となる「ピースボートセンター」となった。そのコンセプトは「いままで以上にボランティアスタッフが活動しやすくなる」というもの。内装には環境にやさしい素材を使うなどの配慮も施されている。今後、オープン記念イベントなども開催していく予定だ。

ピースボートセンターとうきょう
〒169-0075
東京都新宿区高田馬場3−13−1ノークビルB1
TEL: 03−3362−6307
FAX: 03−3362−6309

20周年記念イベントへの参加受付を開始
 ピースボートは、初めての船旅から今年で20周年を迎えるにあたり、4月に東京都内でその記念イベントを開催する。
 4月5日には、まず「前夜祭」として、ミュージカル『A COMMON BEAT』上演が行われる。これは、洋上英会話トレーニング「GET」のレッスンの一環として、2001年秋から洋上で上演されてきたミュージカル。これまでに500人以上の乗船者が出演者やスタッフとして参加してきた。今回は、総勢120名のキャストを擁しての、「日本初公演」となる。
 翌6日は、リレートーク『戦争を起こさないための20の法則』。ピースボートが船旅を続けてきた20年のあいだ、決して「平和になった」とはいえない世界の現状を見つめるとともに、これまで水先案内人として乗船されてきた各界の専門家を迎え、どうすれば戦争はなくなるのか?を語り合う。
 参加にはいずれも予約が必要。問い合わせはピースボート東京事務局(Tel:03-3363-7561、担当:吉田、古山、野平)まで。

ミュージカル『A COMMON BEAT』
2003年4月5日(土)
開場19:00 開演19:30
入場料 1500円
会場 北とぴあ・さくらホール(JR京浜東北線王子駅下車北口徒歩1分/営団地下鉄南北線王子駅下車徒歩1分)

リレートーク『戦争を起こさないための20の法則』
2003年4月6日(日)
開場 12:15 開演13:00
参加費 1,000円
会場 アールン・ホール(東京モノレール東京流通センター駅下車徒歩1分)

ピースボールスタッフが先遣先のフィリピンから帰国
 2月2日、先遣としてフィリピンを訪れていたプロジェクトチーム「ピースボール」のスタッフ・岩本敏行が、現地での打ち合わせを終え帰国した。
 フィリピンでは、サッカーは「お金持ちのスポーツ」とされており、指導者も不足しているという。ピースボールでは、昨年の第39回クルーズでフィリピンに寄港した際、現地の子どもにサッカーボールを届けたことがきっかけとなって、「フィリピンにサッカーコーチを派遣しよう」というプロジェクトが立ち上がった。コーチの派遣先は、マニラ北東部のヌエバエシハ州。「サッカーをやってみたい」という子どもたちを集めて「町のサッカーチーム」を結成しようと企画中だ。それに先立ち、3月にはフィリピンへのスタディーツアーも実施する。
 今回の訪問は、そのスタディーツアーに向けての先遣。1月28日からマニラ北東部のヌエバエシハ州を訪れた岩本は、州知事のトーマス・ホーソンさんやサッカー協会との打ち合わせをおこない、スタディーツアーやサッカーコーチ派遣プロジェクトに関する受け入れと、全面的な協力を確認した。ホーソン知事からは「地域の子どもたちをたくさん呼んで待っています」と歓迎されたという。スタディツアーがおこなわれるのは3月21日〜24日。ここでは、ナショナルチームとの対戦や現地の子どもたちとの交流、ホームステイなどを予定している。

ピースボートスタッフが2月11日「建国記念日」に講演会
 「建国記念日」の2月11日、ピースボートスタッフの櫛渕万里が、岡山県平和センターなどが主催するフォーラムに参加、講演を行った。
 このフォーラムは、平和、人権、環境などのテーマで活動するNGO「岡山県平和センター」が、部落解放同盟や女性会議・青年連絡会などとの共催で、毎年2月11日に開催しているもの。櫛渕はここで、「歴史認識と日朝問題を考える」というテーマで講演。これまでピースボートで朝鮮民主主義人民共和国を訪れてた際の体験を中心に、日朝関係の今後、現地を直接訪れることの意味などについて語った。


今後のピースボート
世界社会フォーラム参加のスタッフによる報告会を開催
 2月20日19時より、東京・高田馬場のピースボートセンターとうきょう(高田馬場駅下車徒歩7分)にて、今年1月にブラジル・ポルトアレグレで開催された「世界社会フォーラム(WSF)」に参加したスタッフによる報告会『ポルトアレグレからの声』が実施される。
 世界社会フォーラムは、2001年1月の初開催以来、今回で3回目となる国際会議。新自由主義グローバリズムに反対し、企業の利益よりも平和や人権が優先される世界を作っていこうとするもので、今回はこれまでで最大の10万人が参加した。ピースボートもこれに加わり、現地で平和アピールを行ったり、東アジアの市民社会形成をテーマとしたフォーラムを主催するなどの活動を行った。
 報告会では、WSFや、そのアジア版ともいえる、1月初めにインドで開かれた「アジア社会フォーラム」に参加したスタッフらが、現地での映像なども交えながら、WSFとは何か、反グローバリゼーションとは何か、というテーマについて解説。ピースボートが現地で行った活動についても報告する。参加費無料、事前の予約などは不要。問い合わせはピースボートとうきょう(Tel:03-3362-6307)まで。

イラク現地調査へ訪問団派遣――新宿での平和アピールも
 ピースボートは、米国の主導による武力行使の可能性が伝えられるイラクへの訪問団を結成、2月中旬に現地派遣することを決定した。
 現地滞在中は、かつての湾岸戦争による被害状況や、現地の人々の暮らしの現状について調査するほか、国際会議にも参加。空爆を阻止するための「人間の盾」としてイラク入りした人々など、世界中から集まってきている平和活動家らと共同での平和アピールなども企画している。
 また、これに向け、2月11日(火)正午からは、東京・新宿駅東口のALTA前にて、緊急の平和アピールを開催。街の人々からイラク攻撃に反対する「平和のメッセージ」を集め、それをビデオ映像に収録する。集まったビデオメッセージは、訪問団がイラク入りする際、「日本にも平和を望んでいる人たちがいる」というメッセージとして、現地の学校、病院などを中心に、イラクの人々へ直接届ける予定だ。

石原都知事へバレンタインチョコを
 バレンタインデーには都庁へ行こう――2月14日14時、ピースボートは「バレンタイン大作戦」を実施。石原慎太郎・東京都知事にチョコレートを届けるため、新宿の都庁を訪れる。
 これは、一昨年秋に発売された週刊誌上で、同氏が「女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄」などと発言した、いわゆる「ババァ」発言に対する抗議として、東京都庁を訪問、都知事にバレンタインチョコレートを届けようというもの。昨年12月、この発言の撤回と謝罪を求めて、都知事を裁判に訴えた原告団からもメンバーが参加する予定だ。
 現在、この「大作戦」への参加者を、男女問わずひろく募っている。このアピールに関する詳しいお問い合せは、東京事務局(03-3363-7561、担当:野平)まで。

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