PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.146 1月21日号
先週のピースボート
イラク空爆に反対するピースアピールに7000人が参加
 1月18日、東京・日比谷で、米国のイラク攻撃への反対を訴えるピースアピールが行われ、約7000人が参加した。
 この日のピースアピールは、米国の市民団体の呼びかけにこたえる形で、ピースボートを含む約30のNGOなどが中心となって開催したもの。日比谷公園で正午に始まった「ピースコンサート」を皮切りに、日比谷から銀座を思い思いの「平和のメッセージ」を掲げて歩く「ピースパレード」、そしてふたたび日比谷公園に戻っての「ピースラリー」の3部構成で行われた。
 最後のピースラリーには、日本国際ボランティアセンター理事の熊岡路矢さん、環境活動家の田中優さん、戯作者の松岡菊也さんらが登壇、それぞれの言葉でイラク攻撃への反対メッセージを訴えた。また、実行委員会のひとりを務めた、ピースボートスタッフで在日コリアンのチョウミスも、「戦争を「国」が始めてしまうのならば、私たち市民にしかそれを止めることはできません。1月18日は、“はじまり”でしかありません。このはじまりを、次につなげていきましょう」などと訴えた。
 また、この日は国内各地で同趣旨のピースアピールが開かれ、札幌、大阪などでもピースボートスタッフがこれに参加した。

ピースボート洋上で撮影の映画『ON THE BOAT』が公開
 2001年の第32回ピースボート「地球一周の船旅」洋上で撮影された映画『ON THE BOAT』が、1月18日から東京・中野区のBOX東中野で上映されている。舞台挨拶が行われた公開初日、立ち見が出る盛況となった。
 『ON THE BOAT』は、映画『白痴』などのプロデュースで知られる映画プロデューサー・古澤敏文が、映画監督志望の若者たちに呼びかけてつくったロードムービー。出演している「役者」たちは、すべて地球一周の船旅に偶然乗り込んできた参加者たちだ。
 上映は2月7日(金)までの予定で、13:00/15:00/17:00/19:00の4回上映(日曜のみ19:00〜の回は休映)。月〜土曜日の最終回は、上映終了後に、ミュージシャン、音楽家などを招いての特別イベントも開催される。また、今後も日本各地での上映が予定されており、大阪では2月22日〜3月7日まで、大阪市西区のシネヌーヴォでの上映が決定している。

SPACEが初の出前教室を開催
 ピースボートの各プロジェクトチームでは、地域や学校において「出前教室」を開催している。これは、プロジェクトの活動を紹介するとともに、各プロジェクトが取り組む問題についてひろく知らせていこうとおこなっているものだ。
 そんな中、「芸術を使って平和のメッセージを伝えていこう」というプロジェクト「SPACE」が、神奈川県・横須賀市立望洋小学校にて、初めての「出前教室」をおこなった。これは、39回クルーズが日本に帰港した際、家族を迎えにきた同小学校の教師が、港でSPACEの手話パフォーマンスを見たことがきっかけで「授業のひとつとして、39回クルーズで訪れた寄港地とともに、SPACEの活動内容も紹介してほしい」という依頼が寄せられたというもの。
 当日、SPACEメンバーは、サリーやアオザイなど各寄港地の民族衣装で登場。アジア・アフリカ・中米・太平洋というそれぞれの地域から見た「地球の姿」を見てもらおうと、インド、エジプト、ペルー、イースター島の4つの寄港地について、現地で撮影した写真をつかって紹介した。また、各地でおこなった交流の中からは、日比混血児とその母親を支援するフィリピンのNGO「DAWN」でのダンス交流を紹介。その後は小学生と一緒に、同じ形でダンス交流もおこなった。
 SPACEでは今後も、クルーズで訪れた国々の人々や文化、そして現地での交流活動を紹介する「出前教室」をひろくおこなっていく予定だ。
 問い合わせ先:ピースボート東京事務局(担当:吉田・服部)

中学生がP-MACの募金活動に参加
 1月10日・17日、ピースボート地雷廃絶キャンペーンP-MACは、東京都・調布市立調布第4中学校の生徒6名とともに「アフガニスタンから地雷をなくそう100円キャンペーン」の募金活動をおこなった。
 これは、同中学校がおこなっている総合学習のカリキュラム「ボランティア活動」の一環としておこなわれたもの。昨年12月には同中学の2年生12名が事務局に来訪、地雷問題やP-MACの取り組みなどについての説明を受けている。今月は、P-MACが展開している「アフガニスタンから地雷をなくそう100円キャンペーン」に同行し、ともに募金をおこなうこととなった。
 募金場所は、10日がJR中野駅北口前、17日がJR渋谷駅ハチ公口前。それぞれ1時間ほどおこなった募金活動では、参加した中学生も声をはりあげて道行くひとに募金をよびかけ、合計で約4万円の募金を集めることができた。彼らはこの経験をいかし、次回は彼らだけで「アフガニスタンから地雷をなくそう100円キャンペーン」を実施していくという。
 P-MACでは今後も、このような募金活動と「総合学習」の連携を続けていく予定だ。お問い合せはピースボート東京事務局(担当:松本・森田)まで。


今後のピースボート
ブラジル・ポルトアレグレで開催の「世界社会フォーラム」にピースボートスタッフが参加
 ブラジル南東部のポルトアレグレ市で、1月23日から28日まで開催される「世界社会フォーラム(WSF)」に、ピースボートのスタッフや参加者ら50名あまりが参加する。
 世界社会フォーラムは、多国籍企業などの利益だけを保護することにつながる新自由主義的グローバリズムに抗議する形で、2001年1月に初めて開催された国際会議。昨年1月の第2回会議には、世界各地のNGOなどから約6万人が参加、ピースボートからもスタッフが参加した。
 今回は、現在航行中の第40回ピースボート「地球一周の船旅」が1月22日に同じブラジルのリオデジャネイロに寄港することから、WSFに参加する一行はここで一時下船してポルトアレグレへ向かう。また、日本からも数名のスタッフが参加するほか、ピースボートでは、中国から大学教授のフアン・ピンさん、韓国からNGO「緑色連合」メンバーのキム・ユンジさん、そして「市民フォーラム2001」で事務局長を務めてこられた佐久間智子さんを同行メンバーとして招き、会場では「東北アジア市民社会形成のために」と題したフォーラムなどを開催。北東アジアの非核化、それぞれの国での市民運動の状況などについての議論を行う。
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