今年5月15日の札幌出発より5ヶ月、自転車で日本列島を縦断しながら、地雷やクラスター爆弾の廃絶を訴える「地雷出前教室」を行ってきた、ピースボートボランティアスタッフ・上泰歩(うえ・やすほ、岐阜県出身、19歳)が、12日の八重山平和祈念館での地雷教室を終え、10月15日、フィナーレを迎えます。
彼女は、国際NGOピースボートのボランティアスタッフとして、ピースボートが行う「地雷廃絶キャンペーン」に参加。全国各地で地雷撤去の支援を訴える募金活動などを行いながら、昨年12月ピースボートの地球一周クルーズを通じてカンボジアを初訪問。その後、今年3月にも、より詳しい調査のためにカンボジアを再訪問しました。
内戦が終わった後も地雷や不発弾による被害が相次いでいること、姿の見えない地雷や不発弾のために「復興」が著しく遅れていること、そして、たった一発の地雷に触れてしまったがために「生きる希望」を失った人々のこと――帰国後、自身が見てきたことを、より多くの人に伝え、地雷やクラスター爆弾の廃絶を訴えていきたい、と自転車で日本列島を縦断しながら、各地で「地雷出前教室」を行うというこの企画を立案。安全処理を施した「本物の地雷」や、カンボジアやアフガニスタンの写真パネルを手に5月15日、札幌を出発し、5ヶ月間、日本列島を走り続けました。その間に開催した地雷教室は、67カ所にのぼります。
旅の「フィナーレ」となる15日、糸満市にある「平和の礎」にて終了記者会見を行います。会見では、この5ヶ月を振り返るとともに、沖縄から世界へ向けて、「地雷も戦争もない世界」へのアピールを行います。
多くの人と出会い、支えられることで、無事フィナーレを迎えようとしているこの企画、最後の平和アピールとなります。 |