イラク危機平和解決のためのピースボート訪問団

◇訪問趣旨◇
 イラク危機が日々深刻さを増しつつある今、私たちNGO・市民が直接、戦争反対のための行動を起こすことは、国際社会における人間の平和共存を願う者の責務であると考え、ピースボートではさまざまなピースアクションを行ってきました。

 米国、英国の武力先制攻撃によるイラク武装解除は、コフィ・アナン国連事務総長の発言を待つまでもなく、国際社会が、その歴史において多大な犠牲と人類の理性の上に築き上げてきた平和共存のためのルールを破壊するものです。私たちはそのような米国、英国の非文明的、非理性的行為に対し真っ向から反対します。

 そして米国、英国の武力先制攻撃阻止のために行動するさまざまなNGO、市民と連帯するとともに、劣化ウラン弾をはじめとする非人道的兵器によって犠牲となった人々や経済封鎖によって生存権を脅かされている人々の現状を検証し、人道支援活動の道を開拓するために、今回、現地への訪問を決定しました。

 イラクでは、非同盟諸国学生青年会議(NASYO)に参加し、すでにイラク入りしている世界各国の平和活動家・団体と連携して連帯行動を行うとともに、かつての湾岸戦争の被害や劣化ウラン弾の影響に今も苦しむ子どもたちへの訪問も計画しています。
 私たちは、イラクの現政権を支持するものでも大量破壊兵器の存在を認めるものでもありません。私たちは、日本国憲法第9条が謳うところの非武装、非武力による平和の達成を日本の皆さんに、そして世界の市民に訴えるものです。今こそイラク危機を平和的に解決する行動の輪をさらに広げていきたいと思います。

◇イラク訪問予定◇
期間:2003年2月15日〜2月24日
訪問地:バグダッド、バスラ、湾岸戦争時の爆撃跡地、小児病院など
メンバー:
吉岡達也(共同代表)、チョウ・ミス(共同体表)、椎名雄太(共同代表)、ステイシー・ヒューズ(国際部スタッフ)、広河隆一(フォトジャーナリスト)


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ピースボート事務局(Tel:03-3363-7561/Fax:03-3363-7562)
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