第40回ピースボート「地球一周の船旅」が出航
12月10日、東京・晴海港から、第40回ピースボート「地球一周の船旅」オリビア号が出航した。前日の東京は、12月としては記録的な大雪。この日は雪こそ止んだものの、強い寒気はとどまったまま。あちこちに前日の雪が残る中での出航となった。
出港式では、ベトナムまで乗船の水先案内人、作家の灰谷健次郎さんらが挨拶。また、世界各地に援助物資を届けるUPA国際協力プロジェクトなど、ピースボートの各プロジェクトが、今クルーズでの活動内容をアピールした。
翌11日には、オリビア号は神戸港に入港。新たな乗船者を迎え、総勢517名が地球一周の旅へと出発した。ここからアジア、アフリカ、南米、南太平洋をめぐり、来年3月14日に同じ晴海港に帰港予定だ。
ピースボートスタッフが平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞
ピースボートスタッフの高橋真樹(29)が、ピースボート洋上でのイスラエル、パレスチナ双方の若者の出会いを描いた著書『イスラエル・パレスチナ 平和への架け橋』が、第8回平和・協同ジャーナリスト基金賞の奨励賞を受賞し、12月6日、都内でその授賞式が行われた。
平和・協同ジャーナリスト基金は、平和や市民同士の協同に向けて活動するジャーナリストを支援することをめざし、1995年に設立された。その資金は、すべて一般からの基金で運営されており、『「平和」と「協同」に関する優れた作品を発表したり、業績を残した』と認められたジャーナリストに「平和・協同ジャーナリスト基金賞」を贈呈されている。
高橋の作品は、2001年の第33回に国際学生として乗船したことをきっかけに、現在もともに平和運動に取り組んでいるふたりの若者、パレスチナ人のラミ・ナセルディンとイスラエル人のケレン・アサフの洋上での出会いを描いたもので、「平和を考える上での示唆を与えてくれる」と、審査員全員一致での推奨を受けたという。
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