ピースボートがサンティアゴ・デ・クーバ市の名誉市民に
10月20日、現在航行中の第39回ピースボート・オリビア号はサンティアゴ・デ・クーバ(キューバ)に寄港。ここで、ピースボートが同市市議会の決議によって「名誉市民」として認定された。
ピースボートがキューバに寄港するのは、1990年から数えて今回でちょうど10回目。どのクルーズでもひじょうに人気のある寄港地のひとつだ。今回は、寄港した10月20日が、現在キューバ国歌となっている「バヤーモの歌」が独立戦争中の1868年に初めて歌われた記念すべき日(現在は「文化の日」となっている)ということ、さらに10回目の寄港地が、「革命キューバ」の発祥の地ともいえるサンティアゴ・デ・クーバ市だったことを記念しての「認定」となった。これまでに、政府関係者や企業などに贈呈されたことはあるが、NGOに贈られるのは、キューバ国内でも初めてのこと。オリビア号からの情報によると、ピースボートスタッフの木瀬貴吉(35)が代表して、同市から名誉市民の証となる「鍵」を受け取り、「この『鍵』で、いつでも好きなときに来てください」とのスピーチをうけたという。
国連ECOSOCのアニファ・メズーイさんが来訪
ピースボートは今年5月、国連との協議資格を持つNGOとして、国連経済社会理事会(ECOSOC)に登録されたが、10月19日(土)、そのECOSOC・NGO委員会から、委員長のアニファ・メズーイさんが来日、ピースボート東京事務局にも来訪された。
アニファさんによると、日本国内では現在、35のNGOがECOSOCに登録されているという。今後、国連では、それらのNGOが協同でキャンペーンなどを立ちあげていくことを期待しており、北東アジアでの地域会議なども計画されている。今回アニファさんはその会議の実現に向けて活動しており、ピースボートの協力をもとめ、今回の来訪となった。
現在計画中の北東アジア地域会議の開催予定はは2004年。日本と中国、双方のNGOが協力しておこなわれる予定だ。
在日コリアングループ主催のイベントにピースボートスタッフが参加
10月19日(土)、兵庫県神戸市・兵庫県中央労働センターにおいて、在日本朝鮮留学生同盟(留学同)主催のパネル・ディスカッション『朝・日フレンドシップ』がおこなわれ、ピースボートからもパネラーとしてスタッフの山根優子(26)、古賀武夫(28)が参加した。
このイベントは、日本軍「慰安婦」についての問題を中心に「日本と朝鮮半島の歴史をもういちどみつめよう」というコンセプトでおこなわれたもの。実際に日本軍によって「慰安婦」とされたという女性による証言を映像で流した後、在日3・4世の若者たちと日本人の若者がお互いの歴史観などを話し合った。
この日、来場していたのは10代20代を中心とした在日コリアンたちが多く、彼らにとっても日本軍「慰安婦」は、少しずつ「過去のこと」になりつつあるという。この中で山根らは「日本においても、いったいどれだけの若い人たちが日本軍『慰安婦』について知らされているだろうか。こんな時だからこそ、お互いに話し合わなければ、知らなければいけない」とコメント。ピースボートでは今後も、こういったイベントに積極的に参加していく予定だ。
ピースボールが神田外語大学で出前教室を開催
10月11日(金)、ピースボールスタッフ新藤あゆみ(22)ほか3名が千葉・幕張の神田外語大学を訪問、「ピースボール出前教室」を開催した。
これは、「昨年、学生からピースボートのことを聞いて以来、ずっと興味を持っていた」という同校語学講師、スティーブン・カッティングさんの依頼によるもの。大学という場所柄、出前教室もスティーブンさんの授業の一環としておこなわれた。ピースボールは、約1時間にわたり、ピースボートやピースボールの活動内容につい映像等を交えつつ紹介。同クラスでは、今後も引き続き「授業」の一環として、12月出航の40回クルーズに向け、学生たちみずからサッカーボール集めの活動をおこなっていく予定だという。
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