ピースボートスタッフらがWSSDでアピール――「軍事費を持続可能な社会に向けての費用に」
9月4日まで南アフリカ・ヨハネスブルグで開催中の「持続可能な開発のための世界サミット(WSSD)」において、ピースボートスタッフのポール・メイソンらが、「世界で軍事費として使われているお金を、持続可能な社会の実現に向けて使うべき」と訴え、国連の平和メッセンジャーを務めるジェーン・グッドオールさんに、世界の年間軍事予算合計である8500億ドル分の模擬小切手を手渡した。
WSSDでは、「平和」「教育」などのテーマ別に分かれてのディスカッションが開催されており、この模擬小切手を提出したのは、「平和」をテーマとしたディスカッションを行っていたグループ。その一員として加わっていたメイソンは、「年間8500億ドルが軍事費として使われているいっぽうで、国連全体を運営するための資金は年間わずか500億ドル。この壮大な無駄遣いは、このサミットを通じて私たちが達成しようとしている『持続可能な社会』を危うくするもの」などと訴えた。
小切手を受け取ったグッドオールさんは、このアピールを歓迎し、「軍事費が持続可能な社会実現に向けての費用に転換される。それが近い将来に実現することを望みます」などと述べたという。
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