飢饉の恐れ広がるエリトリアへ食糧支援を
ピースボートでは、今年9月に出航する第39回ピースボート「地球一周の船旅」で寄港するエリトリアへ、食糧支援として乾パン20万食強を届けることになった。
紅海沿岸に位置するエリトリアでは昨年、雨季に雨が非常に少なかった影響で、特に穀物類が記録的な凶作となった。現在はこれまでの備蓄分を食いつぶしている状態にあり、今後大規模な飢饉が広がるものとして危惧されている。
この情報を受け、ピースボートUPA国際協力プロジェクトでは、東京近辺の自治体などに向けて、災害用として備蓄されている乾パンの提供を呼びかけてきた。結果、東京都練馬区、千代田区、武蔵野市、中野区、国分寺市、三鷹市、埼玉県さいたま市、和光市、神奈川県横浜市の防災課などから提供を受け、約20万食を集めることができた。
集まった乾パンは、第39回クルーズの寄港時に、現地受け入れ団体に届け、そこを通じて人々に分配される。
ピースボートの国後島訪問にサハリン州が「ビザなし」確認
8月14日、ピースボートは、ロシア・サハリン州政府から、「ピースボートの国後島訪問は、ロシアのビザを取得せず、ユージノクリリスク(古釜布)市の特別手続きによる」という内容の文書を受け取った。
ピースボートは、8月15日に出航した第38回「夏休みピースボートの船旅」で、8月27・28の両日にわたって国後島への訪問を予定している。これに関して、8月13日付の読売新聞が「ピースボートの国後訪問はロシアビザを取得してのもの」などとする記事を掲載。「北方四島がロシア領と認めることになり、北方領土問題に関して我が国の法的立場を害するのは明らかで問題だ」などとする外務省ロシア課の談話を掲載するなど、事実と異なる報道がなされていた。現在、ピースボートでは、読売新聞に対し、謝罪と訂正記事の掲載を求めている。
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