PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.124 7月24日号
先週のピースボート
パレスチナ現地調査のスタッフが帰国、報告会を開催
 7月15日、約2週間にわたってパレスチナに滞在、イスラエルによる軍事封鎖が続く現地の様子を調査していたスタッフの伊知地亮が帰国、18日に記者会見を行った。
 昨年から、イスラエルによるパレスチナへの軍事行動に対する反対アピールを続けていたピースボートでは、今後の支援活動などに向け、6月30日から伊知地を現地へ派遣。伊地知は現地で、ピースボートに乗船した経験を持つイスラエル、パレスチナ双方の若者らと連絡をとりながら、ベツレヘム、ラマラ、ガザ、ジェニンなどの都市を訪れ、聞き取り調査などを行った。現在、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区では、不定期の外出禁止令が出されており、人々は自由に外へも出られない状態だという。
 また、同21日には東京都内で「パレスチナ緊急報告〜軍事封鎖の下で」と題した報告会を開催。約40名が来場し、伊知地による現地報告に耳を傾けた。


今後のピースボート
今夏のWSSD参加に向けて始動
 ピースボートでは、今年8月に南アフリカのヨハネスブルグで開催されるWSSD(持続可能な開発に関する世界サミット)参加に向け、プロジェクトを始動させている。  WSSDは、1992年にブラジル・リオデジャネイロで開催された地球サミット(環境開発世界会議)から10年目にあたることから、別名「リオプラス10」とも呼ばれている国際会議。各国政府首脳、世界中のNGO活動家などが集まり、持続可能な開発や環境問題の解決などについて話し合う。
 ピースボートもWSSDへの参加を予定しており、今年5月にインドネシアのバリで開催されたWSSD第4回準備会議にも、スタッフのハナ・ヨンゲピアーが参加した。WSSDには、現在スタッフ約20名の派遣を検討。政府間会議へのロビー活動や、ブースを出展してのアピール、現地NGOと協力してのパフォーマンスなどを企画している。


ピースボートスタッフが原水爆禁止大会に出席
 7月27日、山形県で行われる「被爆57周年原水爆禁止山形県平和大会」に、ピースボートスタッフの櫛渕万里が出席、「平和への醸成――日本が取るべき外交政策」と題した講演を行った。
 この大会は、毎年夏に、山形県で開催されている、反核、非核をアピールするイベント。今回は、同27日午後12時半からの平和行進に引き続き、大会が行われる。櫛渕はこの中で、これまでピースボートで世界をめぐってきた体験についてふれながら、「有事法制を整備するより、有事法制のいらない外交政策が必要なのではないか」というアピールを行う。

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