ピースボートスタッフが核兵器廃絶を呼びかけるキャンペーンに参加
7月14日(日)、東京・新宿駅西口にて、核兵器廃絶のアピールイベント「ピーストゥゲザー2002キャンペーン」がおこなわれ、ピースボートからスタッフの櫛渕万里が参加した。
これは、主催の「日本青年団協議会」の呼びかけにこたえたNGOなどが集まって実現したイベント。史上はじめて核実験がおこなわれた日が1945年7月16日ということで、そこから一番近い日曜日に毎年続けられてきた。今回は「賛同団体」となったピースボートをふくめ、計5つのNGOや市民団体がこれに参加。新宿駅西口を通りがかる人々に向けてそれぞれの団体が「核廃絶」や「核実験反対」を訴えた。
櫛渕は、ピースボートのクルーズにおいて、タヒチやフィジーなど南太平洋の島々を訪れるなかで、太平洋でおこなわれた核実験の被害に苦しむたくさんの人たちに出会ってきたことにふれ、「世界中のNGOがつながって『核実験禁止』だけでなく『核兵器そのものの廃絶』にむけて動き出していこう」とアピール。今後は、9月23日(この日は、1954年に太平洋ビキニ環礁で被爆した「第五福竜丸」船員の久保山愛吉さんの命日)までを「ピーストゥゲザーキャンペーン」期間として、さまざまな形で「核兵器廃絶」のアピールをおこなっていく予定。
フィリピンでの日本のODA工事の現状調査にスタッフを派遣
7月15日、ピースボートUPA国際協力プロジェクトのスタッフ・田村幸治(23)が、第39回ピースボート「地球一周の船旅」最初の寄港地・フィリピンへ出発した。滞在は9月上旬までの予定で、8月末のピースボート寄港時に実施される交流プログラムの準備などを行うほか、8月にはマニラ郊外の漁村、ナボタスに滞在する。
ナボタスは、ピースボートが交流プログラムで訪問を予定している村のひとつ。現在、日本のODA(政府開発援助)による水門拡張・堤防工事の計画地に入っており、住民が強制的に村から遠く離れた山の中へ移住させられる事態に直面している。田村はナボタス滞在中、住民たちに「現在の生活状況」や「移住をどう思うか」などのアンケート調査をおこない「強制移住」に揺れ動く村の実態をまとめたレポートを作成、9月上旬までに、それらの工事を計画しているJBIC(国際協力銀行)に提出する予定だ。
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