PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.123 7月17日号
先週のピースボート
ピースボートスタッフが核兵器廃絶を呼びかけるキャンペーンに参加
 7月14日(日)、東京・新宿駅西口にて、核兵器廃絶のアピールイベント「ピーストゥゲザー2002キャンペーン」がおこなわれ、ピースボートからスタッフの櫛渕万里が参加した。
 これは、主催の「日本青年団協議会」の呼びかけにこたえたNGOなどが集まって実現したイベント。史上はじめて核実験がおこなわれた日が1945年7月16日ということで、そこから一番近い日曜日に毎年続けられてきた。今回は「賛同団体」となったピースボートをふくめ、計5つのNGOや市民団体がこれに参加。新宿駅西口を通りがかる人々に向けてそれぞれの団体が「核廃絶」や「核実験反対」を訴えた。
 櫛渕は、ピースボートのクルーズにおいて、タヒチやフィジーなど南太平洋の島々を訪れるなかで、太平洋でおこなわれた核実験の被害に苦しむたくさんの人たちに出会ってきたことにふれ、「世界中のNGOがつながって『核実験禁止』だけでなく『核兵器そのものの廃絶』にむけて動き出していこう」とアピール。今後は、9月23日(この日は、1954年に太平洋ビキニ環礁で被爆した「第五福竜丸」船員の久保山愛吉さんの命日)までを「ピーストゥゲザーキャンペーン」期間として、さまざまな形で「核兵器廃絶」のアピールをおこなっていく予定。

フィリピンでの日本のODA工事の現状調査にスタッフを派遣
 7月15日、ピースボートUPA国際協力プロジェクトのスタッフ・田村幸治(23)が、第39回ピースボート「地球一周の船旅」最初の寄港地・フィリピンへ出発した。滞在は9月上旬までの予定で、8月末のピースボート寄港時に実施される交流プログラムの準備などを行うほか、8月にはマニラ郊外の漁村、ナボタスに滞在する。
 ナボタスは、ピースボートが交流プログラムで訪問を予定している村のひとつ。現在、日本のODA(政府開発援助)による水門拡張・堤防工事の計画地に入っており、住民が強制的に村から遠く離れた山の中へ移住させられる事態に直面している。田村はナボタス滞在中、住民たちに「現在の生活状況」や「移住をどう思うか」などのアンケート調査をおこない「強制移住」に揺れ動く村の実態をまとめたレポートを作成、9月上旬までに、それらの工事を計画しているJBIC(国際協力銀行)に提出する予定だ。


今後のピースボート
地球大学が連続セミナーを開催
 7月21日(日)・27日(土)、東京・高田馬場のピースボート東京事務局にて、地球大学の連続セミナーが実施される。
 このセミナーは、9月に出航する第39回クルーズの地球大学で「移民・難民」が大きなテーマになることから、「まずは日本の『外国人事情』について考えてみよう」という趣旨で企画されたもの。先週13日、東京・新大久保で実施されたエクスポージャーツアーにつづく第2弾となる。
 21日は、日本でもっとも難民申請の数が多い「クルド人」への支援活動をおこなっているジャーナリストの西中誠一郎さんをナビゲーターに迎え、「そもそもクルド人は、なぜ国を離れて日本にやってきたのか」「彼らは日本でどんな扱いを受けているのか」ということを中心に、身近な「ニッポンの移民事情」についてお話しいただく。
 最終回の27日(土)は、39回クルーズで訪れる国のひとつでもあり、W杯フランス代表のジダン選手のようにアフリカや中東からの移民が多いという「フランス」を例にとりながら、EU諸国でいま大きな問題となっている「移民排斥運動」の背景をさぐる。ナビゲーターは、茨城大学専任講師の稲葉奈々子さん。
 上記のいずれも予約不要。セミナーのお問い合せは、ピースボート地球大学まで。
(TEL:03-3363-7561、E-mail:univ@peaceboat.gr.jp、担当:中村・高橋)

「『難民』から日本がみえる、世界がみえる」
7月21日(日) 17:00〜18:30 
於:ピースボート東京事務局(高田馬場駅から徒歩7分)

「あなたの知らないフランス―EU移民事情―」
7月27日(土) 14:00〜15:30
於:ピースボート東京事務局 

ピースボートスタッフが「グローバル化とジェンダー」テーマに講演
 730日(火)、東京ウィメンズプラザにて開催される、アジア女性資料センター公開連続講座で、ピースボートスタッフの櫛渕万里が「国境や文化を越えて同じ女性として対話をするために」と題した講演を行う。
 この連続講座は、NGO「アジア女性資料センター」が毎年企画しているもので、2002年度のテーマは「グローバル化とジェンダー」。櫛渕は、これまでピースボートで世界数十ヶ国を訪れてきた経験をもとに、世界各地の女性たちの生活や文化、さらにグローバル化がそこにもたらした影響などについて解説する。
 事前の申し込みは不要。詳しい問い合わせはアジア女性資料センター(TEL:03-3780-5245、E-mail:ajwrc@jca.apc.org)まで。

アジア女性資料センター公開連続講座「グローバル化とジェンダー」第1回
国境や文化を越えて同じ女性として対話をするために
日時 2002年7月30日(火) 18:30〜
場所 東京都ウィメンズプラザ 第2会議室(渋谷駅より徒歩10分)
参加費 1500円(アジア女性資料センター会員は1000円)

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