PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.122 7月9日号
先週のピースボート
ピースボートが有事法制に反対する「NGO非戦ネット」立ち上げに参加
 7月4日、日本ボランティアセンター、CHANCE!、シャプラニール、地雷廃絶日本キャンペーンなどのNGOでつくる「NGO非戦ネット」の立ち上げイベント『有事ってなんのこと?〜何が起ころうとしているのか』が東京・新宿のライブハウスLoft+1で開催され、ピースボートスタッフの高橋真樹が参加した。
 「NGO非戦ネット」は、「有事法制をはじめとする、世界中で起こっている軍事化と戦争への動きに反対しよう」という呼びかけに賛同したNGOでつくるネットワーク。立ち上げを発表する記者会見に続いて開催されたこのイベントでは、各NGOのメンバーによる、イラン、アフガニスタンなどの現場報告が行われ、高橋もピースボートが和平支援に取り組むイスラエル/パレスチナについて報告した。また、チェルノブイリ原発事故を扱った映画『アレクセイの泉』が上映されるとともに、その監督の本橋成一さん、作家で『非戦』(坂本龍一監修)の発行にも携わった星川淳さんらを迎えてのトークライブも行われた。
 非戦ネットでは今後、NGO間のネットワークを利用して、協力しながら「非戦」へのアピール活動を続けていく。

国後島での陸上行動プログラムを発表
 ピースボートは7月5日、今夏に実施する第38回夏休みピースボートの船旅において、国後島で実施する陸上行動プログラムの内容を発表した。
 第38回クルーズは8月15日に出航し、同27日に国後島を訪れる予定となっている。現地では、地元の人たちの家でのホームステイ、「ムネオハウス」の名で有名になった友好の家に宿泊し、現地の人たちと「人道支援」や日ロ関係について話し合うプログラム、世界的にも貴重だとされている国後島の豊かな自然を体験するプログラムなどを実施する。プログラムの申し込みは7月20日(土)まで受け付ける。

ピースボートスタッフが安全保障に関するシンポジウムに参加
 7月8日、東京・文京区民センターにて、「21世紀・日本の進路研究会」主催によるシンポジウム「21世紀の日本の進路〜日米安保条約を日米平和友好条約に〜」が開催され、ピースボートスタッフの櫛渕万里がパネリストの1人として参加した。
 安全保障と日米安保条約を問い直すことを目的としたこのシンポジウムには、約200人が来場。ほかにパネリストとして、元防衛庁官房長の竹岡勝美さん、元参議院議員の竹田四郎さん、元インド大使の野田英二郎さん、前沖縄県副知事の吉元政矩さんらが参加し、それぞれの立場からみた「安全保障」についての意見を述べた。櫛渕は、「世界の人たちと信頼関係をつくっていくことこそが、安全保障への道ではないか」と発言。ピースボートの活動の中で朝鮮民主主義人民共和国や国後島を訪れた体験もまじえながら、「日米二国間の安全保障ではなく、多国間の話し合いが必要だ」などと述べた。


今後のピースボート
ピースボートスタッフによるパレスチナ緊急報告会を開催
 今月はじめからパレスチナ入りし、現地状況の調査などを行っているピースボートスタッフの伊地知亮が、7月21日、東京都内で緊急報告会を行う。
 ピースボートでは、イスラエル軍によるパレスチナ自治区への侵攻や虐殺行為に対して、さまざまな形で反対アピールを実施してきた。今年4月には、スタッフ6名による「平和人権監視団」を派遣し、現地調査を行った。今回は、現地のさらに詳しい状況を調査し、今後の支援活動につなげていこうと、これまでのピースボートクルーズでもパレスチナでの交流プログラム作成などに関わってきた伊地知を派遣したもの。
 報告会では、現地で撮影したビデオ上映などをまじえ、戒厳令が発動され、イスラエル軍による侵攻が続くパレスチナの様子を報告する。また、18日14時からは、東京・高田馬場のピースボート事務局において記者会見も予定している。お問い合わせはともにピースボート東京事務局(TEL:03-3363-7561、担当:高橋)まで。

パレスチナ緊急報告会
日時:7月21日(日)14:00〜
場所:シチズンプラザセミナーホールA(高田馬場駅下車徒歩10分)
参加費:500円

サハリンで日本支配時代のSL(D51系)の復興運行が決定
 ピースボートは今夏、第38回夏休みピースボートの船旅で、ロシアのサハリンを訪問するが、この際、戦後廃線となったままだった蒸気機関車(D51)が特別に復興され、参加者を乗せて走ることになった。
 この蒸気機関車は、サハリンの南半分が「南樺太」として日本の支配を受けていた時代に、日本によって敷設されたもの。長く廃線となっていたが、今回、ピースボートの寄港にあわせて、特別に運行されることになったもの。当日は船が入る港町のコルサコフから、サハリンの中心都市であるユージノサハリンスクまでの片道運行となる。

講演会「アフガニスタン地雷原からの現場レポート」を開催
 7月9日(火)、東京・高田馬場で、地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)事務局の清水俊弘さんを迎えての講演会「アフガニスタン地雷原からの現場レポート」が行われる。
 清水さんは今年1月から約2カ月間、日本ボランティアセンターから派遣され、日本人医師や看護士らとともにアフガニスタン東部ナンガルハール州に滞在した。その際に調査した、アフガニスタンにおける地雷被害の現状について解説していただく。

「アフガニスタン地雷原からの現場レポート」
日時:7月7日(火)17:00〜
場所:JGセミナールーム(高田馬場駅下車徒歩7分、ノークビル5F)
参加費:500円
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