PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.108 3月20日号
先週のピースボート
イスラエル軍のパレスチナ自治区撤退を求める「24時間ピースウォーク」実施
 ピースボートは3月14日(木)から、軍事行動の即時停止、ヨルダン川西岸地区、ガザ地区からの即時撤退、医療活動妨害の停止をイスラエル政府に求める「24時間ピースウォーク」を開始した。
 これは、イスラエル軍のパレスチナ自治区への軍事侵攻への抗議行動で、東京・麹町にある在日イスラエル大使館の周りを、現地で犠牲になったイスラエル人、パレスチナ人の写真や、「殺戮と占領に終止符を」などのメッセージを掲げて歩きつづけるというもの。3月14日の12時半に開始後、ピースボートのボランティアスタッフや他のパレスチナ支援グループのメンバー、ホームページやビラなどで知って参加した人たちが交替で「ウォーク」を引き継ぎ、すでに100時間以上が経過した。この様子は、CNN、アラビア語放送のアルジャジーラなど海外メディアでも放映され、大きな注目を集めている。

パレスチナ暫定政権特使 ワリド・シアム氏緊急来日に伴う記者会見を実施
 3月18日(月)、ピースボートは、パレスチナ暫定政権特使のワリド・シアム氏を迎えての緊急記者会見を開いた。
 シアム特使は、イスラエルとの衝突が続くパレスチナ問題への日本政府の直接介入などを求め、パレスチナ自治政府を代表する形で前17日に来日。パレスチナは現在、日本に大使館やそれに準ずる機関を持たないため、ピースボートがパレスチナ自治政府からの要請を受け、シアム特使の日本滞在中のコーディネートを行うことになったもの。シアム特使は記者会見で、日本政府の介入や、日本の市民による支援を改めて求めた。

新宿〜四ッ谷での「ピースウォーク」開催
 3月21日(休)の夕方からは、東京・銀座にて、さらに大きな規模での「ピースウォーク」を実施する。
 銀座1丁目の水谷橋公園から銀座街頭を抜け、日比谷公園を到着地とする「ピースウォーク」。さらに多くの人の参加を呼びかけており、当日「飛び入り」参加の場合は、16時に水谷橋公園(有楽町線銀座一丁目駅徒歩5分、ホテル西洋銀座裏)集合。詳しくは、ピースボート東京事務局(担当:山本隆)までお問い合わせを。


今後のピースボート
南京大屠殺遇難同胞記念館館長が第37回クルーズに水先案内人として乗船
 今年5月に出航する第37回ピースボート「地球一周の船旅」に、中国・南京にある南京大屠殺遇難同胞記念館の館長を務める朱成山さんが水先案内人として乗船することが決定した。
 朱成山さんは、高い評価を受ける歴史学者でもあり、1998年に中国外交協会が日本の右翼団体などを招いて開催した、歴史問題などについてのディスカッションにも参加。今後の日中関係などについても精力的に発言を続けている。
 日中国交正常化30周年にあたる今年、ピースボートは7年ぶりとなる中国・上海への寄港を予定しており、そこから南京を訪れるプログラムも企画していることから、朱さんの乗船が決定したもの。朱さんは出航地である東京から上海まで乗船、洋上では、南京大虐殺などに関する講座のほか、今後の日中関係についての乗船者との意見交換など、さまざまな講座を予定している。

「アフガニスタンから地雷をなくそう100円キャンペーン」街頭募金を開催
 ピースボート「P-MAC地雷撤去支援プロジェクト」は、3月24日(日)、東京・渋谷などで、アフガニスタンでの地雷撤去支援飢饉を募る「アフガニスタンから地雷をなくそう100円キャンペーン」街頭募金を行う。
 P-MACは、1998年以来、カンボジア、モザンビークなど世界各地の地雷撤去支援を行ってきたプロジェクト。地雷原1平方メートルから地雷を撤去する費用が約100円であることから「100円キャンペーン」と題して、街頭での募金活動などを行ってきた。
 現在は、内戦中に埋められた多くの地雷がそのまま放置され、「復興」への大きな障害となっているアフガニスタンでの地雷撤去支援を中心に進めており、現地NGOと協力して、地雷を撤去した土地にサッカー場を建設しようというプロジェクトを進行させている。今月はじめには、そのサッカー場建設予定地の下見、現地NGO「OMAR」との打ち合わせなどのため、スタッフ3名がアフガニスタンを訪問、先週3月11日に帰国したばかりだ。
 24日の街頭募金は、当日13時に東京・高田馬場のピースボート事務局に集合を予定しているほか、詳しくは問い合わせを(ピースボート東京事務局、TEL:03-3363-7561、FAX:03-3363-7562、E-mail:tokyo@peaceboat.gr.jp)。

P-MAC地雷撤去支援プロジェクトがカンボジアへスタッフを派遣
 ピースボート「P-MAC地雷撤去支援キャンペーン」では、3月19日から29日まで、スタッフ3名をカンボジアへ派遣する。
 P-MACは、1998年ピースボートがカンボジアに寄港、内戦時代に埋設された地雷による被害がいまもあとを絶たないという事実を知ったスタッフの呼びかけにより始まったプロジェクト。これまで、街頭募金などで集めた基金を現地で地雷撤去を進める政府団体へ贈るほか、さらにその現状を多くの人たちへ知ってもらうために、カンボジアへのスタディツアーを実施、日本で報告会を行うなどの活動を続けてきた。
 そして今春、P-MACが贈った基金により、首都プノンペンの北西190キロ、タイ国境にもほど近い村に小学校が建設された。今回のスタッフ派遣は、現地グループからのこの報告を受けてのもの。現地では、地雷による被害者の現状、地雷撤去の状況などについてさらに詳しく調査するほか、この小学校も実際に訪問する予定だ。

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