外務省がアフガン復興会議の「NGO拒否問題」に関する公開質問に回答
2月4日、ピースボートのスタッフ3名が外務省を訪問、去る1月に提出した、アフガン復興会議「NGO拒否問題」に関する公開質問状への回答を求めた。
今年1月21日、22日に東京で開催された、アフガニスタン復興支援会議において、二つのNGOが直前に外務省から参加を拒否されたこと、またその背景に鈴木宗男衆議院議員による圧力があったといわれることについて、ピースボートは1月29日、当時の野上義二外務省事務次官に対し、公開質問状を提出。NGOの出席を拒否した理由、また鈴木議員による圧力の有無などについての回答を求めた。
その後、2月1日に外務省から「回答」をしたいという申し出があり、外務省職員との会見が実現したもの。会見では、「参加を拒否したのは、互いの信頼関係を築けないなら、協力してやっていくことはできないと考えたから。鈴木議員との接触はあったが、個別のNGOの参加に関する支持などは受けていない」などとの「回答」があった。
在北京エリトリア大使がピースボート事務局を訪問
1月30日、アフリカ・エリトリアの在北京大使に就任したモハメッド・ヌル・アーメッド氏が、東京・高田馬場のピースボート事務局に来訪した。
エリトリアには日本大使館がなく、在北京大使が日本大使を兼務する形となっている。アーメッド大使は新任にあたり、日本での「認証式」のため来日、1995年から交流を続けているピースボートの事務局を訪問したもの。
大使は事務局でピースボートスタッフらと数時間にわたって歓談、日本とエリトリアの民間交流の拠点として、「日本エリトリア友好協会(仮)」設立などに向けて話し合った。
NGO「ピース・ブリゲード」のメンバーらが東京事務局を訪問
1月30日、NGO「ピース・ブリゲード・インターナショナル」のエグゼクティブ・ディレクターを務めるデービッド・ハートソーさんが、東京・高田馬場のピースボート事務局に来訪した。
「ピース・ブリゲード・インターナショナル」は、世界の紛争地において、非武装のボランティアがオブザーバー(監視者)、紛争当事者のエスコート(付き添い)を務めることで、殺戮やその証拠隠滅などを防ぐことを目指すNGO。そのディレクターであるハートソーさんは現在、米国で「非暴力平和隊」プロジェクトを進めている。このプロジェクトは、1999年5月のハーグ国際会議で結成されたもので、ピース・ブリゲードと同じく、非暴力介入による紛争の解決を目指すものだ。
ハートソーさんは、「非暴力平和隊」日本グループの大畑豊さんとともにピースボート事務局に来訪。スタッフとの話し合いを持ち、武力衝突が続くイスラエル・パレスチナへのボランティア派遣などで合意した。
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)へ「先遣隊」を派遣
ピースボートは、2月4日から、スタッフ2名(吉岡達也、中村佐知江)を朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)へ派遣した。
ピースボートでは昨年夏、北朝鮮と韓国を訪問する「南北コリアクルーズ」を実施。これに続き、今夏にも、南北朝鮮をともに訪れるアジアクルーズを企画している。今回はその準備のためスタッフを派遣したもの。2名は北朝鮮の首都平壌に滞在し、現地の受け入れ団体との交渉などを進めたあと、9日に帰国予定。クルーズの企画発表は3月を予定している。
南アフリカ・ケープタウンで記者会見を実施
1月27日、第36回ピースボート「地球一周の船旅」オリビア号は南アフリカ・ケープタウンに寄港。これまでの洋上・寄港地で行ってきた活動などを報告する記者会見を実施した。
今回のクルーズでは、南アフリカの旧黒人居住区を拠点とするダンスグループ「タビソン・ユースクラブ」のダンサー4名が乗船。各寄港地でピースボート乗船者らとともに「平和のメッセージ」を訴えるパフォーマンスなどを実施してきた。記者会見にはそのメンバーらも同席し、その活動について詳しく報告した。
記者会見にはケープタウン市長も出席したほか、午後に船内で開いたハイ・ティーの集いには、ケープタウン副市長が参加。また、現地のジャーナリストや、ピースボートの受け入れを担当してくれたNGOメンバーらを招いての船内案内会も行った。
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