スペイン・バスク地方とノルウェーへ「先遣隊」を派遣
1月2日から9日まで、ピースボートスタッフの山本奈美、椎名雄太が、今年春に出航する第37回ピースボート「地球一周の船旅」で寄港予定のスペイン・バスク地方を訪れた。
フランスとの国境にまたがって広がるバスク地方は、古くから政府による文化的弾圧を受けた歴史を持っている場所で、現在も「独立」を求める声は止んでいない。寄港時には、独自の特色をもつバスク文化について学んだり、「独立」について現地の人たちの声を聞いたりといったプログラムを予定しており、今回のスタッフ派遣はその下準備のためのもの。山本と椎名は、バスク出身のピースボートスタッフ、マリア・デ・ラ・フェンテと合流し、現地NGOや旅行社などとの打ち合わせを行った。
また、1月6日には、同じく第37回クルーズで寄港するノルウェー・オスロへの「先遣隊」として、井上誠、エリック・エレフセン、木下壮の3名が出発。12日まで現地に滞在し、「福祉先進国」として知られるノルウェーの福祉施設訪問、現地の学生たちとの交流などのプログラム実施に向けての準備を行った。
フジモリ氏の「テロ対策」に異論を
今月10日、東京・茗荷谷の拓殖大学において開催された、フジモリ・ペルー前大統領が行った講演「回想−テロリズムとの戦い」に異議を唱えるペルー人グループらとともに、校門前などで抗議行動を行った。
また、同日の夕方からは、元外務省官僚で、96年の日本大使公邸事件で人質にもなっていた小倉英敬さんの講演会を急きょ開催し、60名の参加があった。
ピースボートでは、昨年始めから、国際人権団体アムネスティらとともに、フジモリ氏へ再三に渡って帰国を要請してきている。
ニューヨークで平和へのパフォーマンス
今月8日から10日にかけて、チームSPACEを中心とするボランティアスタッフら16名が、ニューヨークにて平和のためのパフォーマンスを行った。これは、昨年10月に始まった「報復」戦争と予想されるテロの「連鎖」をくい止めるには、どんな行動ができるかと模索してきたひとつの結果。
メンバーらは、NYの中心地タイムズ・スクエアの地下鉄駅構内でパフォーマンスを行い、行き交う人たち100人以上が足を止めた。パフォーマンスの後に募った「平和へのメッセージ」は、今春にピースボート・スタッフの手でアフガニスタンまで届けられ、ハザラジャート地区の小学校に手渡される予定。
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