〜ピースボート「がんばれパレスチナ」アジア大会サッカー予選〜
国際社会から孤立したパレスチナを応援しよう!!


 釜山アジア大会「日本vsパレスチナ」のサッカー予選試合が行われる9月28日。
 この日は、イスラエル・シャロン首相が、イスラム教聖地アル・アクサ・モスクを訪問したことに端を発した、第二次インティファーダーから二周年にあたる日です。

外出禁止令のパレスチナからサッカー少年5人を緊急招待。
NGOピースボートでは、アジア釜山大会にて行われる、「日本vsパレスチナ」サッカー予選の応援のため、5名のパレスチナ少年を緊急招待いたしました。パレスチナをとりまく状況は、昨日、西岸自治区ラマラにある自治政府議長府を、再びイスラエル軍が包囲、アラファト議長を監禁したことで、緊張はさらに高まっています。その追いつめられた状況の中で、唯一明るいニュースは、自分たちの代表がアジア大会という 「国際舞台」で活躍するというニュースです。今回のキャンペーンは、「サッカー」という世界共通のスポーツを通じて、国際社会から孤立するパレスチナの人々に、大きな勇気と希望を与えようというものです。この夏に行われた、ワールドカップが多くの人々にとって、相手の国=人々や文化を知る大きな「国際交流」の場でもあったように、この一戦を通じて、世界中の人々がパレスチナのことに触れる良いチャンスになればと思います。

15メートルx25メートルの巨大な国旗がスタンドに登場。アラビア語での応援も。
28日に梁山公設運動場で行われる「日本VSパレスチナ」戦では、パレスチナサイドのスタンドに、縦15メートル×横25メートルの巨大なパレスチナ国旗を登場させます。そして招待した5名のサッカー少年と共に、ピースボート「がんばれパレスチナサポーター」50名が、ナショナルチームをスタンドで応援します。また太鼓などの鳴り物を使ったアラビア語での応援も考えています。また500本の手作りの手旗を用意し、当日スタジアム前でも応援参加の呼びかけも行います。

「サッカーボールひとつあれば国ができる」パレスチナサッカー事情。
パレスチナではサッカーは人気のスポーツです。ガザ地区や西岸地区といわれる自治区内には、合わせて150以上のサッカーのクラブチームがあり、もちろんナショナルスタジアムも存在しています(サッカー協会の設立は1928年、FIFA加盟は1998年です)。自治区に暮らす人々とサッカーは切ってもきれない関係にあり、民衆の心をとらえてやまない存在なのです。子どもたち(特に10代の男の子)の多くは、サッカー選手に憧れを持ち、将来はナショナルチームで活躍する夢を持つ子供たちも珍しくありません。しかし、ここ数年子供たちがサッカーボールで遊ぶ姿を見かけることはありません。これはいまだにパレスチナが戦時下である証拠です。私たちは一日も早く安心してサッカーができる日常=平和が訪れることを願います。

来日メンバーの紹介
今回招待した少年は、パレスチナ各地のクラブチームに所属するサッカー少年です。将来はナショナルチームの代表になって、国際舞台で活躍する夢をもっています。
・モハメット B M イステティエ(14歳・ベツレヘム難民キャンプ出身)
・バシム N A バーニシャムサ(12歳・ナブルス難民キャンプ出身)
・ルーラ ハサム ハシム ナセルディン(13歳・エルサレム出身)
・マームード マヘール ファエズ サラー(18歳・エルサレム出身/ユースパレスチナ代表)
・ラミ H H ナセルディン(24歳・NGOパレスチナビジョン/一昨年ピースボートに乗船)

釜山大会でのパレスチナ応援団の予定
9月26日(木):
先乗りメンバー(中原・チョウミス)釜山入り

9月27日(金):
08:40 パレスチナ人 来日(成田空港)→飛行機にて福岡空港へ
15:30 福岡空港に到着→市内観光
博多にて一泊

9月28日(土):
08:45 博多港を出発
11:40 釜山港に到着/その後記者会見→バスにて梁山公設運動場へ
16:30 パレスチナ代表vs日本代表戦 キックオフ
19:00 終了後 記者発表
20:00 ナショナルチームに面会(要請中)
21:00 ナショナルチームメンバーと共に打ち上げ(予定)

9月29日(日):
12:15 釜山港を出発
15:10 博多港に到着
19:00 広島に向け出発

9月30日(月)〜10月5日(土):
広島・大阪・京都・東京を訪問 各地にて平和アピール

10月6日(日):
成田国際空港から帰国


9月28日。エルサレムからの最新映像、そして中継も可能です。

古館プロジェクト所属のTVディレクター後藤和夫さんが、エルサレムに滞在しています。緊迫するパレスチナの最新映像やインティファーダー2周年目のアル・アクサ・モスク。また来日したパレスチナ少年の生まれ育った難民キャンプの映像などを現地でカバーしています。エルサレムからの映像の送信、中継も可能です。詳しくはピースボート事務局までお問い合わせください。


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ピースボート東京事務局(Tel:03-3363-7561/ウェブサイトからのお問い合せはこちら)
担当:中原・伊知地・木下まで
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