28日に行われる釜山アジア競技大会にて、「日本とパレスチナ」がサッカー予選でぶつかります。
パレスチナはご存じのとおり、「中東戦争」の名で知られる紛争地です。いまなお、毎日のようにイスラエル軍との間に銃撃戦が行われ、自爆テロと報復の連鎖が絶えません。そんなパレスチナですが、驚くほどサッカーの人気は高く、事実、ガザ地区や西岸地区といわれる自治区内には、合わせて150以上のクラブチームがあり、国内リーグはもちろんナショナルスタジアムも存在しています。自治区に暮らす人々とサッカーは切ってもきれない関係にあり、民衆の心をとらえて病まない存在なのです。
しかし、ここ数年、子どもたちが自由にサッカーボールで遊ぶ姿を見かけたことはありません。それは未だパレスチナが戦時下である証拠であり、とくにジェニンやナブルスなどの難民キャンプでは、毎日のように響き渡る銃声に、子どもたちは怯える日々を送っています。私たちは一日も早く、子どもたちが安心してサッカーができる日常=平和が訪れることを願っています。
そこで、今回ピースボート「がんぱれパレスチナキャンペーン」では、この国際社会の注目を集めるアジア大会での、「日本VSパレスチナ」戦を盛り上げると共に、ゲームの勝敗を越えて、国際社会で孤立するパレスチナを、サッカーというスポーツを通じて勇気付けようと、パレスチナ選手団の応援を行うサポーターを公募しようと考えております。大会本番は会場となる梁山スタジアムにサポーター100名を送り、スタンド応援を行います。そして、この記念すべき試合に、パレスチナに住む子どもたちを招待する基金を立ち上げ、28日の本番の試合に招待したいと思います。
日本の報道でも「紛争」「自爆テロ」「ジェニン虐殺」でしか語られないパレスチナですが、今回のキャンペーンは、「サッカー」という世界共通のスポーツを通じて、いま世界の人々がパレスチナに注目することが、国際社会から孤立するパレスチナの人々に、大きな勇気と希望を与えることになると思います。そして、日韓ワールドカップが、多くの日本の若者にとって、相手の国=人々を知るおおきな「国際交流」の場でもあったように、この一戦を通じて、日本国内の若い世代にパレスチナのことを知ってもらう良いチャンスになればと思います。奇しくも、予選が行われる28日は、パレスチナの第二次インティファダー(イスラエルのシャロン首相が、イスラム教の聖地「アルアクサーモスク」を訪問したことをきっかけに起きた民衆蜂起)から二年です。
是非、みなさんのご協力をお願いいたします。
郵便振替口座:00180-3-0177458
口座名:ピースボート
※通信欄に「がんばれパレスチナ応援団基金」とお書きください。 |