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●NO.92 10月30日号 |
先週のピースボート |
ペルー・フジモリ政権による「虐殺」被害者が来日、フジモリに証言集会への「招待状」を
10月27日(土)、ピースボートは、社団法人アムネスティ・インターナショナル日本、ペルー民主化連帯ネットワークとの共催により、講演会「フジモリさん、夫と子どもを返して!――ペルー・フジモリ政権に家族を殺された女性の証言」を開催した。
昨年、日本滞在中に辞任を発表した元ペルー大統領のフジモリ氏は、現在、その在任中に行った人権弾圧の事実により、ペルー国内で訴追されている。今回の講演会では、1991年、15人のペルー市民がフジモリ政権の特務機関によって殺されたという「バリオスアルトスの虐殺」で夫と息子を失ったロハ・ロハス・ボルダさん、弁護士のグロリア・マルガリータ・カノ・レグアさんが証言者として登壇、その体験を語った。
講演会の前日、26日(金)14時半からは、永田町の衆議院第二会館第四会議室で、主催団体による記者会見を開催。また、記者会見終了後は、「ペルー2001」のメンバーが中心となり、翌日の証言集会への「招待状」を手渡すため、現在フジモリ氏が滞在しているといわれる東京・千代田区紀尾井町の邸宅をロハスさんとともに訪問した(実際にはフジモリ氏が不在だったため、ロハスさんが郵便受けに投函する形となった)。
ピースボートでは、昨年実施した第31回ピースボート「地球一周の船旅」のなかでペルーを訪問、フジモリ政権下の人権弾圧による被害者との交流の機会をもったことをきっかけに、キャンペーン「ペルー2001」が成立、いまだ日本滞在中のフジモリ氏に、ペルー国民の求めに応じて帰国するよう呼びかけるなどの活動を行ってきた。
第35回クルーズで訪問のスペイン・バルセロナで「ピースフェスティバル」を開催
現在航行中の第35回ピースボート「地球一周の船旅」は、10月26日にスペイン・バルセロナに寄港、乗船者有志らが「ピースフェスティバル」を開催した。
出航直後にNYでの同時多発テロ事件が勃発、「アフガン空爆開始」のニュースも洋上で受けた今クルーズでは、各地でさまざまな形での平和アピールを試みている。今回は、バルセロナ出身の画家ピカソが、スペイン・バスク地方の町ゲルニカへのナチスドイツによる空爆に反対して描いた『ゲルニカ』の絵を実物大で模写した横断幕を作成。これを掲げて街を歩く「ピースウォーク」を実施するとともに、旧市街のカテドラル前広場で「ピースフェスティバル」を開催した。乗船者有志が沖縄の伝統的な踊り「エイサー」を、プロジェクトチーム「Team
SPACE」が「平和」を訴えるダンスパフォーマンスを披露。洋上で作成した、テロと戦争に反対する声明文への署名呼びかけも行われ、現地の人々約100人が署名に協力してくれたという。
ピースボートプロジェクトチームがイベント「NGOってなんだ?」で活動アピール
10月27日(土)、東京・千代田区神田にある明治大学駿河台キャンパスリバティタワーにて開催されたイベント「NGOってなんだ?」に、ピースボートのプロジェクトチームが参加、活動内容についてのアピールを行った。
このイベントはJANIC(NGO活動推進センター)主催によるもの。会場にはさまざまなNGOのメンバーが集い、集まった学生たちに自分たちの活動内容を紹介した。ピースボートからは、UPA国際協力プロジェクト、ピースボール、TEAM
SPACE、P-MAC、エリトリアの5つのプロジェクトが参加。ダンスパフォーマンスなども交えながら、それぞれの活動をアピールした。
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今後のピースボート |
第35回クルーズ洋上で「コロンビア女性和平会議」開催へ
現在航行中の第35回ピースボート「地球一周の船旅」に、長い内戦が続く南米・コロンビアから、政府関係者及び各関係団体の代表格女性メンバー20名が乗船、洋上で「コロンビア女性和平会議」が開催されることになった。
コロンビアでは、およそ半世紀近くにもわたって激しい内戦が続いてきた。今回の和平会議は、ピースボートがヨーロッパのNGOと協力して開催するもので、ノルウェーとスイスのODAによる支援も受けている。女性メンバーらはベネズエラ〜エクアドル間に乗船。丸5日間の洋上で、コロンビアの和平についての話し合いを持つ。
エリトリア法律支援ボランティアのメンバーによる報告会を開催
11月17日(土)、東京都内にて、ピースボート・エリトリアチームの主催による報告会「エリトリアもぐりこみ滞在記」が開催される。
1993年に隣国エチオピアから独立したアフリカの新生国・エリトリアへの継続的な支援を行っているエリトリアチームでは、近年、同国の法律制定への協力に力を入れている。法律書の贈呈、エリトリア人法律家を日本へ招待するなどの活動のほか、現地へのボランティア派遣も行っており、今年夏には、司法試験に合格したばかりの2人のスタッフが現地入りし、資料収集などの活動に携わった。
今回の報告会では、その現地での活動内容、現在のエリトリアのようすなどを、映像も交えて報告する。
エリトリア法律支援プロジェクト報告会
エリトリアもぐりこみ滞在記〜独立から10年、アフリカで一番新しい国から〜
日時:11月17日(土)14:00〜
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター 国際棟第二ミーティングルーム
(小田急線参宮橋駅下車徒歩7分・地下鉄千代田線代々木公園駅下車徒歩10分)
報告:
大場寿人(2001年7月〜11月までエリトリア滞在)
太田雅之(2001年7月〜8月までエリトリア滞在)
他 エリトリアチームメンバー
ゲスト:土井香苗(弁護士、第1回エリトリア法律支援派遣スタッフ)
参加費:500円
お問い合わせ:ピースボート東京事務局(TEL:03-3363-7561、担当:中村)
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