PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.91 10月22日号
先週のピースボート
新宿で「NO!Terrorism NO!War」駅前アピールを開催
 ピースボートは、10月20日、JR新宿駅東口・アルタ前の「新宿ステーションスクエア」にて、「国境を越えて〜NO!Terrorism NO!War 新宿駅前アピール」と題した緊急イベントを開催した。
 これは、9月にアメリカ・ニューヨークで起きた同時多発テロと、それへの「報復」として米軍が行ったアフガニスタンへの空爆に対する反対キャンペーン。アムネスティ、「CHANCE!−平和を創る人々のネットワーク−」などNGOの呼びかけのほか、ダンスや歌などのパフォーマンスも交えながら、在日外国人によるディスカッション、中東専門家の高橋和夫さん、弁護士の内田雅敏さんらによるリレートークが行われた。
 最後には、コント集団「ザ・ニュースペーパー」のメンバーが、小泉首相と辻元清美衆議院議員に扮してのコントを披露。通りがかりの人たちも、大勢足を止めてステージに見入っていた。

ギリシャで300人参加の「ピースマラソン」を開催
 現在航行中のピースボート第35回クルーズでは、ギリシャ・ピレウス港に寄港中の10月15日、アテネ市内を約1時間にわたって歩く「ピースマラソン」を実施した。
 これは、米軍による「報復」戦争、そしてアフガニスタン空爆への反対行動として、現地の平和団体の協力を得て企画されたもの。当初は「マラソン」の予定が、予想以上に規模が大きくなったため急遽横断幕などを掲げて歩く「ウォーク」に。平和団体のメンバーとピースボート乗船者有志、あわせて約300名が、日米英の大使館前を通過しながらアテネ市内を歩き、「NO WAR NO AIR STRIKE」などと訴えた。
 また、乗船者の中から名乗りを挙げた8名は、マラソン発祥の地といわれる町マラトンからアテネまでの42.195キロを、2グループに分かれて4人ずつのリレー形式で完走した。
 夜には、現地平和団体との共催でフェスティバルを開催。また、翌日には、有志メンバーが米大使館と日本大使館を訪れ、それぞれブッシュ大統領と小泉首相に向けての声明文などを手渡した。

三重県の修学旅行生がピースボート事務局を訪問
 10月18日、三重県松坂私立西中学校の2年生16名が、修学旅行の一環として東京・高田馬場のピースボート事務局を訪問、スタッフからピースボートの活動について説明を受けた。
 NGOとは何か、ピースボートのクルーズについてなどの説明のほか、「実際に自分たちでできる国際協力」として、世界の国々へサッカーボールを届ける「ピースボール」の呼びかけも行われ、生徒たちは熱心に耳を傾けていた。
 なお、ピースボートでは、今後も修学旅行生の受け入れをおこなっていく。問い合わせはピースボート東京事務局(TEL:03-3363-7561、担当:井手上)まで。


今後のピースボート
ペルー・フジモリ政権による「虐殺」被害者の証言集会を開催
 10月27日(土)、ピースボートは、社団法人アムネスティ・インターナショナル日本、ペルー民主化連帯ネットワークとの共催により、講演会「フジモリさん、夫と子どもを返して!――ペルー・フジモリ政権に家族を殺された女性の証言」を開催する。
 昨年、日本滞在中に辞任を発表した元ペルー大統領のフジモリ氏は、現在、その在任中に行った人権弾圧の事実により、ペルー国内で訴追されている。今回講演会のため来日するロハ・ロハス・ボルダさんは、1991年、15人のペルー市民がフジモリ政権の特務機関によって殺されたという「バリオスアルトスの虐殺」によって、夫と息子を失っている。今回は、弁護士のグロリア・マルガリータ・カノ・レグアさんとともに来日、その体験を語る。
 ピースボートでは、昨年実施した第31回ピースボート「地球一周の船旅」のなかでペルーを訪問、フジモリ政権下の人権弾圧による被害者との交流の機会をもった。これをきっかけにキャンペーン「ペルー2001」が成立、いまだ日本に滞在中のフジモリ氏に、国民の求めに応じて帰国するよう呼びかけるなどの活動を行ってきた。
 講演会の前日、26日(金)14時半からは、永田町の衆議院第二会館第四会議室にて、主催団体による記者会見を開催。また、記者会見終了後は、ピースボート「ペルー2001」のメンバーが中心となり、現在フジモリ氏が滞在しているといわれる東京・千代田区紀尾井町の邸宅をロハスさんとともに訪問、翌日の証言集会への「招待状」を手渡すことになっている。

エリトリア法律支援ボランティアのメンバーによる報告会を開催
 11月17日(土)、東京都内にて、ピースボート・エリトリアチームの主催による報告会「エリトリアもぐりこみ滞在記」が開催される。
 1993年に隣国エチオピアから独立したアフリカの新生国・エリトリアへの継続的な支援を行っているエリトリアチームでは、近年、同国の法律制定への協力に力を入れている。法律書の贈呈、エリトリア人法律家を日本へ招待するなどの活動のほか、現地へのボランティア派遣も行っており、今年夏には、司法試験に合格したばかりの2人のスタッフが現地入りし、資料収集などの活動に携わった。
 今回の報告会では、その現地での活動内容、現在のエリトリアのようすなどを、映像も交えて報告する。

エリトリア法律支援プロジェクト報告会
エリトリアもぐりこみ滞在記〜独立から10年、アフリカで一番新しい国から〜
日時:11月17日(土)14:00〜
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター 国際棟第二ミーティングルーム
(小田急線参宮橋駅下車徒歩7分・地下鉄千代田線代々木公園駅下車徒歩10分)
報告:
大場寿人(2001年7月〜11月までエリトリア滞在)
太田雅之(2001年7月〜8月までエリトリア滞在)
 他 エリトリアチームメンバー
ゲスト:土井香苗(弁護士、第1回エリトリア法律支援派遣スタッフ)
参加費:500円
お問い合わせ:ピースボート東京事務局(TEL:03-3363-7561、担当:中村)

第34回ピースボート「南北コリアクルーズ」の報告会を開催
 ピースボートは10月28日、東京・四ッ谷の主婦会館にて、今年8月から9月にかけて実施された第34回ピースボート「南北コリアクルーズ」の報告会を行う。
 「南北コリアクルーズ」洋上では、「東アジア共通の歴史教材をつくろう」というプロジェクトが始動、その準備に向けての討論会が開催された。今回の報告会では、ビデオ上映を交えてのクルーズ報告に加えて、クルーズにも水先案内人として乗船した前田哲男さん(軍事ジャーナリスト)、高橋哲哉さん(東京大学助教授)、姜済淑さん(韓国NGO「平和市民連帯」代表)をゲストに迎え、「東アジア共通の歴史教材」づくりへ向けての講演・意見交換を行う。

日時 2001年10月28日(日) 14:00〜
場所 主婦会館プラザエフ9F スズラン(JR四ッ谷駅下車すぐ)
参加費 1000円

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