PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.90 10月16日号
先週のピースボート
第35回ピースボートがスエズ運河で米空母と遭遇 横断幕で反戦メッセージを
 10月13日、現在航行中の第35回ピースボート・オリビア号から、スエズ運河で米空母「セオドア・ルーズベルト」号と遭遇した、という情報が入った。
 10月10日にエリトリア・マッサワ港を出港したオリビア号は、次の港ギリシャのピレウス港に向けて航海を続けている。その途中、スエズ運河を北上中だった10月13日の10時45分(日本時間4時45分)頃、一艘の米国の駆逐艦に続き、米空母セオドア・ルーズベルト号とすれ違ったという。空母は15ノット程度のスピードで航行しており、船上からは数分間にわたってその様子を確認することができた。さらに、ほぼ同時刻には、オリビア号の上空を2機のジェット機が飛行していったという。
 これを受け、船上では、デッキに横断幕を掲げ、「NO WAR」というメッセージを書き込んで反戦を訴えるとともに、小泉純一郎首相とブッシュ米国大統領にあてた緊急声明を発表した。
 ピースボートでは、1991年の湾岸戦争勃発時にも、地球一周クルーズの途上、アラビア海で同じセオドア・ルーズベルト号に遭遇している。

ギリシャで500人参加の「ピースマラソン」を開催
 現在航行中のピースボート第35回クルーズでは、ギリシャ・ピレウス港に寄港中の10月15日、アテネ市内を約1時間にわたって走る「ピースマラソン」を実施することになった。
 これは、米軍による「報復」戦争、そしてアフガニスタン空爆への反対行動として企画されたもので、途中、日本大使館と米国大使館の前を通過し、それぞれ「戦争反対」のアピールを行う。現在、参加を予定しているピースボート乗船者は約300名。また、共同開催となる現地NGOのネットワークからも約200名のギリシャ人が参加することになっており、約500名という大人数による「ピースマラソン」になる予定だ。
 マラソン終了後、到着地点のシンタグマ広場でセレモニーを行うほか、ギリシャ寄港初日には、現地NGOと共同での記者会見なども予定している。


今後のピースボート
第34回ピースボート「南北コリアクルーズ」の報告会を開催
 ピースボートは10月28日、東京・四ッ谷の主婦会館にて、今年8月から9月にかけて実施された第34回ピースボート「南北コリアクルーズ」の報告会を行う。
 「南北コリアクルーズ」洋上では、「東アジア共通の歴史教材をつくろう」というプロジェクトが始動、その準備に向けての討論会が開催された。今回の報告会では、ビデオ上映を交えてのクルーズ報告に加えて、クルーズにも水先案内人として乗船した前田哲男さん(軍事ジャーナリスト)、高橋哲哉さん(東京大学助教授)、姜済淑さん(韓国NGO「平和市民連帯」代表)をゲストに迎え、「東アジア共通の歴史教材」づくりへ向けての講演・意見交換を行う。

日時 2001年10月28日(日) 14:00〜
場所 主婦会館プラザエフ9F スズラン(JR四ッ谷駅下車すぐ)
参加費 1000円
お問い合わせ ピースボート東京事務局(TEL:03-3363-7561、担当:櫛渕)

新宿で「NO!Terrorism NO!War」駅前アピールを開催
 ピースボートは、10月20日13時から、JR新宿駅東口・アルタ前の「新宿ステーションスクエア」にて、「NO!Terrorism NO!War 新宿駅前アピール」と題した緊急イベントを行う。
 これは、9月にアメリカ・ニューヨークで起きた同時多発テロと、それへの「報復」として米軍が行ったアフガニスタンへの空爆に対する反対キャンペーン。中東問題専門家の高橋和夫さん、ジャーナリストの本多勝一さんらゲストのほか、在日外国人の人々、国内のNGOメンバーによるリレートーク、ダンスパフォーマンスなども交え、「NO!Terrorism NO!War」をアピールする。
 当日出席いただく人たちのほか、ジャーナリストの筑紫哲也さん、ルポライターの鎌田慧さんなど、多数の方々からいただいたメッセージも、会場に掲示される。また、先月新宿、渋谷などでピースボートが行った、小泉首相へのメールメッセージをホームページを通じて書き込んでもらう「メールキャンペーン」も、あわせて行う予定だ。

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