「テロのない世界を築くために」――ピースボート声明を発表
「テロのない世界を築くために」――ピースボート声明を発表 ピースボートでは、9月11日にニューヨークで起きた同時多発テロと、ブッシュ米大統領が主張する「報復」戦争に反対する声明文「テロのない世界を築くために」を発表した。
この声明文は、多くの犠牲者を出したテロに対して強く抗議するともに、新たな犠牲者を生み出す「報復」に反対し、武力によらない解決を求めるもの。また、「テロのない新しい世界」の実現を目指し、「米国政府及びその同盟国政府の報復攻撃、いわゆる「新しい戦争」の回避」「テロによる犠牲者、難民、戦争避難民など紛争によるあらゆる犠牲者対する十分な人道的援助と人権の確実な保護」「経済のグローバリゼーションがもたらす南北の経済格差の是正」などから成る10項目の呼びかけを行っている。
現在、以下のような活動を通じて、この声明文への賛同署名を募っている。ピースボートのホームページ(http://appeal.peaceboat.gr.jp)での署名も可能なので、ご賛同いただける方はぜひご協力を。
◆ピースボートスタッフをニューヨークへ派遣
9月19日には、テロ事件による被害者や遺族への支援活動に向け、現地調査のためスタッフ(中原大弐、伊地知亮)をニューヨークへ派遣した。2名は、ワールドトレードセンター付近の状況調査、情報収集などを行い、23日夜には帰国予定。今後は、その報告を受けて活動を進めていく。
◆新宿で「NO!――テロも戦争も」キャンペーン開始
9月24日(休)には、東京・新宿駅東口前広場にて、「NO!――テロも戦争も」と題したアピール活動を開始。ピースボートによるアピール文を記載したビラを配布するほか、「テロと戦争に反対する平和のメッセージ」をボードに書いてもらうよう呼びかけた。
26日(水)13時からは、同じく新宿駅東口前広場にて、「ウェブサイトを通じて、小泉首相に『自衛隊派遣よりも非暴力の協力を』のメッセージを届けよう」というアピールを行う。
第33回クルーズ「パレスチナ訪問団」が報告会を開催
9月23日、東京・高田馬場で、第33回ピースボート「地球一周の船旅」に参加し、パレスチナ人自治区の難民キャンプなどを訪れた「パレスチナ訪問団」のメンバーによる報告会『私たちがみたパレスチナ』が開催され、約60名が来訪した。
当日は、訪問団のメンバーが、6月27・28日に第33回クルーズが入港したイスラエル・パレスチナの港、アシュドッドから、陸路でパレスチナ自治区に向かい、イスラエル軍による爆撃を受けた町や難民キャンプなどを訪れた際の体験を報告。また、水先案内人として第33回クルーズにも乗船した中東問題専門家の高橋和夫さんが、中東和平のあゆみと合わせ、アメリカの同時多発テロがパレスチナでどのように受け止められ、それがどのように報道されたのかについて解説した。
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