PEACEBOAT PRESS CLUB


●NO.81 7月4日号
先週のピースボート
東京・青山で南北朝鮮・日本の子どもたちの絵画展が開催
 東京・青山の「子どもの城展示ギャラリー」で、現在、南北朝鮮、日本、在日韓国・朝鮮人の子どもたちによって描かれた絵の展示会「南北コリアと日本のともだち展――あなたのことを教えて」が開催されている。
 この絵画展は、95年ごろから朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への人道支援に携わっていたNGOなどが集って結成した「南北コリアと日本のともだち展実行委員会」によって企画されたもので、ピースボートも賛同団体として加わっている。「南北朝鮮と日本に暮らす子どもたちには、まだまだ直接出会えるチャンスはない。未来に『ともだち』になるべき子どもたちに、絵を通しての交流を」と、今回の企画が持ち上がった。子どもたちに、「わたしのことを知って」というテーマで描いてもらった、いわば「絵による自己紹介」ともいえる100枚以上の絵が展示されている。
 この展示会は、7月8日まで開催される。入場は無料。


今後のピースボート
冒険家・石川直樹さんがピースボート事務局に来訪
 今年5月に世界最高峰のチョモランマ(エベレスト)への登頂に成功、七大陸最高峰登頂の最年少記録を達成した、冒険家の石川直樹さん(早稲田大学4年生)が、7月18日、東京・高田馬場のピースボート事務局に来訪する。
 石川さんは、早稲田大学入学前の1996年ごろ、ピースボートのボランティアスタッフとして活動した経験を持つ。今回は、南極や北極など、石川さんがこれまでに訪れた場所で撮影したスライドの上映を中心に、「旅」や「冒険」について語っていただく。また、今年9月に出航する第35回ピースボート「地球一周の船旅」にも、水先案内人として乗船予定だ。

南アフリカの若手バイオリニストがピースボート事務局で演奏会
 ピースボートが南アフリカ・ヨハネスブルグを訪れる際の受け入れ団体のひとつ、「アフリカン・ユースアンサンブル」から、バイオリニストが来日、東京と大阪のピースボート事務局でミニ・コンサートを行う。
 「アフリカン・ユースアンサンブル」は、ヨハネスブルグの旧黒人居住区ソウェトにある、子どもや若者のための、弦楽器を中心とした音楽学校。「子どもたちに目標を持たせ、アパルトヘイトが廃絶された今、頑張ればチャンスはつかめるんだという一例にしたい」と、地元音楽家たちが設立した。ピースボートはヨハネスブルグ訪問の際、メンバーの子どもたちと交流するとともに、バイオリンなどの楽器を日本各地から集めて贈呈している。
 このアフリカン・ユースアンサンブルに所属するバイオリニストの1人が、今年8月2日から名古屋で実施される「日本アマチュアオーケストラキャンプ」に参加するため、インストラクターと共に来日する。このキャンプには、毎年日本全国から若手音楽家300人以上が集うが、今回はそこに外国人音楽家も交えようという趣旨で、彼らの招待が決定した。
 メンバーとインストラクターは1日に来日。その夕方、東京・高田馬場のピースボート事務局でミニ演奏会を開き、キャンプ終了後の6日には大阪・梅田の事務局を訪問する。詳しい時間などは未定なので、ピースボート東京事務局(担当:古山・日高)までお問い合わせを。

船上で「英語ミュージカル」にチャレンジ
 ピースボートの英会話レッスンプログラム「GET(Global English Training )」が、船上での「英語ミュージカル」プログラムを実施する。
 GETは、今年9月の第35回ピースボート「地球一周の船旅」から本格始動となる、ピースボートオリジナルの英会話レッスン。受講者は、洋上でのレッスンに加え、学んだことを寄港地でのホームステイなどで実践しながら地球一周する。その一環として、「会話だけではなくジェスチャーなどにもチャレンジしよう」と、プログラムの一部にミュージカルを取り入れることが決まった。
 現在予定しているのは、「民族の対立と融和」をテーマにした、約40分のミュージカル。帰国後に日本で披露の機会を設けるほか、寄港地の一つ、南太平洋・サモアでも上演を予定している。

南北コリアクルーズに向けての連続セミナーを開催
 ピースボートでは、今年8月に予定している第34回ピースボート「夏休み南北コリアクルーズ」に向け、『今、南北コリアを知ろう!』と題した連続セミナーを開催する。朝鮮半島に詳しい4人のスペシャリストを講師に、音楽、スポーツなど、さまざまな面から「コリア」にスポットを当てる。
 34回クルーズ申込者以外も受講は可能。予約制(定員40名)となるため、受講希望の方はピースボート東京事務局(担当:櫛渕 戸井田)までお問い合わせを。

会場:ノークビル5Fセミナールーム(東京都新宿区高田馬場3-13-1)
受講料:各\500

第1回 7月6日(金)19:00〜
芸能編「発見!! 朝鮮の音楽と芸能文化」
講師:野平晋作(ピースボートスタッフ)
1992年よりピースボート専従スタッフとなり、クルーズの船内講座・地球大学を担当。

第2回 7月13日(金)18:00〜
スポーツ編「2002年日韓共催ワールドカップが意味するもの」
講師:康熙奉(作家)
「スポーツ」と「韓国」をテーマに幅広く執筆活動を続けている。特に日韓サッカーの歴史に詳しい。主な著書に『知られざる日韓サッカー激闘史』『サッカー英雄列伝』がある。

第3回 7月21日(土)18:00〜
国際関係編「ミサイルでアジアの平和が創れるの?」
講師:前田哲男(軍事ジャーナリスト)
安全保障・軍事・核などの問題を綿密に調査・取材し、具体的に平和を築き上げるにはどうすればよいかという視点から解説してくれる。現在、東京国際大学国際関係学部教授。主な著書に『戦略爆撃の思想――ゲルニカ−重慶−広島への軌跡』『アジアは変わる』などがある。

第4回 7月末(日程調整中)
社会編「日本とアジアの未来図」
講師:姜尚中(東京大学教授)
東京大学社会情報研究所教授。新聞、雑誌、メディアで幅広く活躍。主な著書に、『ふたつの戦後と日本』『アジアからみた日本国憲法』『アジアから日本を問う』『オリエンタリズムの彼方へ』などがある。

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