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●NO.74 4月4日号 |
先週のピースボート |
第36回ピースボート「地球一周の船旅」発表へ
4月4日、第36回ピースボート「地球一周の船旅」が正式発表となった。
今年12月に東京から出航する今回のクルーズは、アフリカ、南米の国々を歴訪する「南回り」の航程。南アフリカ、マダガスカル、イースター島など、人気の寄港地にくわえ、「世界最南端の町」ウシュアイアに寄港し、南極海をめぐる「南極ツアー」の実施なども予定している。
ジャマイカ先遣隊が出発
4月2日、第33回ピースボート「地球一周の船旅」で寄港予定のジャマイカ・モンテゴベイへ、ツアー準備などのため、スタッフの伊知地亮(20)、多賀秀行(19)が出発した。
モンテゴは今年7月。カリベイへの寄港ブ海リゾートの本場として知られる場所だが、そのほか、現地に暮らす人々との交流プログラムなども企画している。帰国は4月12日の予定。
ブエノスアイレスで20万人の「軍事クーデター25年」記念集会に参加
現在航行中の第32回ピースボート「地球一周の船旅」では、4月24日にアルゼンチン・ブエノスアイレスに寄港した。アルゼンチンで軍事クーデターが発生、7年にわたる軍事政権の時代が始まってからちょうど25年目にあたるこの日は、現地の人権団体らが市内で記念集会を開催、ピースボートもこれに参加した。
軍政下のアルゼンチンでは、多くの人々が政府によって連れ去られ、いまも行方不明のままとなっている。ピースボートは1999年から、その真相究明を求めるグループのひとつ「五月広場の母たち」と交流を続けてきた。今回の寄港時には、ピースボートスタッフが水先案内人の星野弥生さんらとともに在アルゼンチン日本領事館を訪れ、今も行方不明のままの日系人の捜索に力を入れるよう要請した。
廃校となった箱根の小学校からエリトリアへ「援助物資」が
クルーズで訪れる寄港地へ援助物資を届けるという活動を続けているUPA援助チームでは、昨年度をもって廃校が決定した箱根市内の小学校・岡田学園からの提供を受け、アフリカ・エリトリアへ机などの学校用品を届ける。
隣国エチオピアとの国境紛争停戦からまもなく1年が経つエリトリアでは、政府によって難民帰還が少しずつ進められており、戦争で破壊された村での病院・学校などの施設の復興が重要な課題となっている。先日現状調査のため現地を訪れたUPAチームのスタッフによれば、机、椅子、黒板などの学校用品も非常に不足しているという。
岡田学園から提供された机や椅子、楽器、スポーツ用品などは、今年5月に出航する第33回クルーズでのエリトリア寄港時に、現地受け入れ団体ERRECへと寄贈される。ERRECを通じ、エチオピア国境付近の、戦争による被害の大きかった村へと分配される予定だ。
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今後のピースボート |
「アジアで共有できる教科書」づくりに向けての勉強会を開催
ピースボートでは、日本と韓国で共有できる歴史教科書をつくろうというプロジェクトに向けて、事務局での勉強会を連続開催する。
この「アジア共通のテキストをつくろう!」プロジェクトは、3月24日に渋谷で行った「『新しい歴史教科書』なんていらない!」ピースマーチをきっかけとして立ち上がった。今後は、日本と韓国との同時進行で勉強会を開催予定。互いの国で使われている歴史教科書の検証を通じて、「アジア共通のテキスト」づくりをめざす。日本での第1回勉強会は、4月14日(土)、東京・高田馬場のピースボート事務局で行われる。問い合わせはピースボート東京事務局(TEL:03-3363-7561、担当:野平・チョウ)まで。
シリーズセミナー『グローバル・スタンダードから見た日本』を開催
ピースボートは、4月6日から4回にわたり、『グローバル・スタンダードから見た日本』と題した連続セミナーを開催する。
これは、在日外国人の権利問題、外務省の機密費問題など、日本で話題になっている問題について、国内の問題としてだけ考えるのではなく、国際社会とのかかわりを探ったり、諸外国と比較したりする中で考えていこうというもの。現在、以下のテーマでの開催を予定している。問い合わせはピースボート事務局(TEL:03-3363-7561、E-mail:univ@peaceboat.gr.jp、担当:野平)まで。
ピースボートシリーズセミナー『グローバル・スタンダードから見た日本』
*いずれも中野サンプラザにて。参加費500円。
第1回 4月6日(金)18:30〜21:00
『日本のフジモリびいきとその責任』 講師:大串和雄(東京大学法学部教授)
第2回 4月13日(金)18:30〜21:00
『国益って何?〜外務省機密費問題から考える』 講師:河辺一郎(国連研究者)
第3回 4月20日(金)18:30〜21:00
『国際社会から見た在日外国人の権利』 講師:金敬得(弁護士)
第4回 4月27日(金)18-30〜21:00
『「和解」のグローバリゼーション』 講師:高橋哲哉(東京大学助教授)
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