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サンゴ礁の広がる美しい辺野古の海に米軍の海上航空基地が建設されようとしている |
沖縄のおじい・おばあたちとともに、米軍の海上航空基地建設の中止を呼びかけます。現地からの声も随時更新中!! |
沖縄本島北部の東海岸側にある名護市・辺野古。天然記念物に指定されている絶滅危惧種・ジュゴンが生息する、美しい海の広がるところです。
しかしここが、宜野湾市の米軍基地「普天間飛行場」の移設計画として、新たな米軍基地である「海上航空基地」の建設予定地とされたのが1997年。豊かな自然の生態系を破壊するだけでなく、「戦争」に直結する基地を建設させないという、地元のおじい・おばあたちを中心とした粘り強い建設反対運動が、8年間にわたって続いてきました。
それにもかかわらず、4月、政府は建設のためのボーリング調査実施を急きょ決定。この調査は、海中のサンゴ礁に計63本もの杭を打ちこむというもので、環境に大きな被害を及ぼします。現在、調査に入ろうとする防衛庁施設局と、反対する住民とが直接対峙する状況がおこっています。
ピースボートは、このような状況を受け、スタッフを辺野古に派遣。辺野古のおじい・おばあたちが結成している『命を守る会』を訪れ、彼らを中心とした「座り込み」にも数日合流しました。
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反対運動を続けるおじいたち。「かつて自分が銃を手に取ったからこそ」と、平和を求め、基地建設にも反対している、という |
いま、辺野古には、「絶対に新しい米軍基地建設は許さない」という思いで、"持久戦"ともいえる座り込みを連日続けるおじい・おばあたちがいます。
ピースボートでは、これまでのクルーズでも沖縄に寄港し、辺野古を訪れてきました。いつも実感することは「沖縄戦の戦火をくぐり抜けて九死に一生を得たおじい・おばあたちこそ『命の大切さ』をほんとうに知っている」こと。「ひとりでも多くの本土の人に、辺野古の現状を知ってほしい、すぐにでも現場に駆けつけてほしい」と訴えています。
辺野古の問題・米軍基地の問題は、沖縄の人たちや基地周辺に住む人たちの問題ではありません。『日本』に住む私たちひとりひとりが『当事者』なのです。 |