エリトリアの首都アスマラに滞在して、エリトリア法務省で法律制定委員をしている土井香苗さん(東京大学・4年)から、ある日、こんなメールが届きました。「私が公私ともにお世話になっている、エリトリア唯一の大学である国立アスマラ大学法学部では、図書館に法律書が少なく、しかも古い本ばかりで、今年卒業する法学生が卒業論文さえ書けない状態です。日本から法律書を集めてエリトリアに送ってもらえないだろうか。」
現在アスマラ大学では図書を購入しようにも、国が独立したばかりで、全てにおいてこれからという段階にあるエリトリアでは、その資金も不足しているそうです。にもかかわらず、法学部学生の意欲は驚くほど旺盛です。数少なくしかも古い資料を、自分の番がまわってくると、真剣勝負すごい気迫で読み込みます。土井香苗さんが学生からとったアンケートにも、エリトリアの明るい将来を確信し、また自分たちが発展の中心となって担っていくのだとの強い意志が溌剌と現われていました。 |
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