なんと泳げない私が魚と遊んでしまった。初めてのスキューバダイビング体験。南の島の楽園、タヒチでのダイビングはすばらしいのひとことである。自由行動の二日間で3回ダイブすることに決定。一回目のポイントはファアア空港沖。初心者ということでオーナーと2人で潜る。身振り手振りを交えて英語で一生懸命説明してくれる。ゆっくりと海に入り、ボンベを背負って水面に顔をつけると足下を魚が泳いでいる!!オーナーがしっかりと手を握っていてくれるから安心して潜っていく。海の中は白い砂とサンゴ、そして色鮮やかな熱帯魚。すごい。水族館かテレビでしか見たことのない魚が目の前をよぎる。イソギンチャクやナマコにもさわってみる。意外な感触にびっくりするが、彼等の方が驚いて縮んだりしている。海のなかの40分はあっという間。もっと潜っていたいけど、楽しみは明日に取っておこう。夜はル・ロット(屋台)で晩ごはん。中華にステーキ、ピザ、デザート、いろいろな屋台があって選ぶのに迷ってしまう。一人前の量が多くて2人で食べてもおなかいっぱい。おいしい。楽しい。タヒチがますます好きになる。二日目もダイビング三昧。昨日よりも透明
度が高くてキレイな海。水深20mまで潜るが一緒に潜っている人たちも私を気にかけてくれて心強い。私の上を魚の群が通り過ぎる。海面からの光がまぶしい。ナポレオンフィッシュが堂々と横切る。目を休める暇がないほど、新鮮な驚きでいっぱいだ。初めは海の怖さがあったが今では丸いヒトデでキャッチボールをする余裕がでてきた。タヒチの首都パペーテの沖というのにこんなに豊かな海が残っている。沈んだ船や飛行機をすみかにしてしまう魚たちのたくましさにはおそれいる。3回目のダイビングを終え、ボートに戻ると二次が二重にかかっていて空中でのショーも楽しませてくれた。海に対する思いが深まった2日間だった。さてフィジー、オーストラリア、インドネシアと海のメッカが続く。次はどこにもぐろっかな!?(黒柳 博美) |