life onboard
 11月6日、待ちに待ったピーターバンドの初ライブ!!船内では"カンガ"という大きな布を巻いてドレスにする人もいて、アフリカンムード満点。
 シンガポールから乗船したメンバーは、リーダーでドラム&ダンス&ボーカル担当のピーター、ジャンベ&コンガ担当のエリック、ジャンベ&コンガ&アフリカントークドラム担当のジョージ、ギター&ボーカル担当のドドス。フレンドリーな4人は、船内でもすでに人気者だ。
 午後8時45分、温かいジャンベの音が響いて『「ジャンベdeナイト』が始まった。

 ケニアのポピュラーソングから、民族音楽、ピーターさんが日本で作ったコマーシャルソングから演歌まで、バラエティーに富んだ音楽が次々に飛び出す。ピーターさんの爆笑トークにオナカを抱えたり、堪能な日本語に感心したり…。
 カラダに馴染むアフリカン・ビートと、心にズズンと響くジャンベの音──自然に体がリズムをとって、会場はいつの間にか踊りだす人でいっぱいに!!
 これからケニア寄港まで、ライブ、ダンス、ジャンベ・ワークショップ、スワヒリ語講座など企画が盛りだくさん、期待できそう!!
 11月7日、水先案内人「ピーターバンド」のリーダー、ピーター・オルワさんと、クルーズディレクター井上直によるトークショー『アフリカへようこそ』から。
 ピーターさんの実体験から語る、日本とケニアの関係から動物の話まで、アフリカの魅力を存分に披露、「アフリカをより深く理解してから実際に訪ねて」、とピーターさん。
 最後はピーターさんのジャンベと、井上直の和太鼓とのセッション。一見意外とも思える共演が奏でる見事なビートに、会場からは大きな歓声が!!
 日本で映画が上映され始めたころ、無声映画(声のない映画)にセリフやナレーションをつけて観客を映画の世界に引き込んでいたのが"活動弁士"。水先案内人・佐々木亜希子さんは日本で数少ない活動弁士の一人だ。
 満員御礼の初回に続き、11月7日、2回目となる『活弁シネマライブ』が開かれた。

 佐々木さんの声は変幻自在。若い女性のカワイらしい声、お父さんの太い声、幼子のあどけない声…と瞬時に変わっていく。ナレーションで観客の心をグツとつかみ、笑いやどよめきがドドッと起きる。反応は普通の映画以上に大きいようだ。  
 「活動弁士の映画を見たことのある人はいますか?」という佐々木さんの問い掛けに、年配の方数十名が手を挙げた──中には、「懐かしい!!昔は映画が地域にやってくるのがホントに楽しみだったよ」という声も。片や若い人は「想像していたモノと全然違う、おもしろい!!」と初体験に感動したようす。
 今回の演目は、喜劇王ハロルド・ロイドの『巨人征服(1923年)』。南米の架空の島が舞台のこの映画、船旅に合わせた佐々木さんのチョイスなんだとか。前回の会場設定は昭和初期のレトロな雰囲気だったが、今夜はおしゃれなカフェ風。バラをつけた水先案内パートナーたちが観客を迎えた。
 11月10日。これまでの講座で『グローバリゼーション(経済の国際化)』の功罪について語ってきた佐久間智子さん。きりりとした表情で理論的なトークを繰り広げる佐久間さんに、興味をもった人も多いよう。
 今回は最終講座。『ターニングポイント〜私の「意識」を変えた出会い〜』と題し、佐久間さんが大きな影響を受けた"出会い"について語ってくださった。
 自由貿易を学ぶに至った経緯、ザンビアで南部アフリカの人々と過ごした経験、尊敬する先生との思い出…人との出会いからさまざまなことを学び、チャンスをつくり出してきた佐久間さん。「いつもポジティブな佐久間さんの生き方にあこがれます。いい刺激を受けました」──と女性からの指示も高い。
 講座終了後も名残を惜しむ人たちに囲まれ、書籍にサインをしたり、一緒に写真に収まったり…大盛況のうちに全講座を終えた。

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