紀元前の時代から1000年以上にもわたって中国の支配を受けたベトナム。19世紀にはラオス、カンボジアとともにフランス領インドシナ連邦の一員に組み込まれ、第二次世界大戦中は日本の侵攻も受けた。
戦後は独立戦争の過程で南北に分割。1960年、「外国勢力からの解放」を掲げる勢力と親米南ベトナム政権の対立によって勃発したベトナム戦争は、米国の全面介入もあって泥沼化し、世界的規模での反戦運動を巻き起こした。1973年に戦争終結とともに「ベトナム社会主義共和国」が成立、以後は一貫して社会主義体制を維持していたが、経済状況の悪化を受けて、1986年から、市場原理を導入する「ドイモイ政策」を実施している。日本でも近年、ベトナム料理や雑貨が女性を中心に人気を集め、一大「ブーム」ともなった。
ブンタウは恵み豊かなメコン川の下流、デルタ地帯に位置する港町。商都ホーチミンから気軽に来られる素朴なリゾートエリアとして、地元の人たちに人気を呼んでいる。 |