19世紀に英国の植民地となり、第二次世界大戦後に独立。核艦船の寄港禁止などを定めた「反核法」を持つ非核国家であるほか、世界で初めて婦人参政権樹立を果たした国でもある。また、フィヨルドや大平原、数多い湖、「南半球のアルプス」と言われる山々など、変化に富んだ自然を指して「地球の箱庭」と称されることも。
人口の約1割は、15世紀にポリネシアから南下して定住した先住民族マオリが占める。マオリ語を公用語のひとつとしたり、かつて政府によって土地を奪われたと訴えるマオリの人々に正式に謝罪を表明するなど、政府はその関係改善にも力を入れているが、いまだ解決をみない問題も多い。
「アオテアロア」はマオリの言葉で「白く長く雲のたなびく地」を意味し、古くから彼らがニュージーランドを指して呼んできた言葉。近年はこちらも正式な国名として認められている。 |