 |
7月20日。『踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らなにゃそんそん…』これは、「阿波踊りコンテスト」の1コマ。ベトナムで下船されてしまう先生方のデモンストレーションです。
いままで、なんとなくコミカルな印象しかなかった阿波踊りだけれど、こうしてみるとなかなかの迫力なのです。
ちなみに、阿波踊りのルーツは諸説紛々。1570年に阿波藩(現在の徳島県)の祖、蜂須賀家正が徳島城を落成した時に、民衆に無礼講を許したことからだというのがもっとも有力な説だそうです。 |
 |
7月23日、参加者の川上憲一さんによる自主企画「詩歌を武器に」は、詩や歌を使って「戦争」について考えようというものだ。
今回使ったのは、1911年生まれの詩人・槙村浩の詩集。川上さんは、日本に占領されていた朝鮮半島の人々の視点から書いた詩に惹かれたのだという。
「彼は、2度も検挙され拷問を受け、それでも詩を書くことによる抵抗運動を続けていたのです。現在の学校でも、当時のことはなかなか教えられていない。この詩集は、私たちがどうあるべきかを教えてくれます」と川上さん。 |
 |
7月24日、ブロードウェイ・ラウンジにておこなわれたのは、なんと「金婚式」。主役はもちろん参加者、結婚50周年を迎える2組のご夫妻だ。
衣装や小道具は、グエン王朝時代の結婚式をモチーフにしたもの。飾り物をつくったり、家族や親戚を「演じ」たりしているのは、呼びかけに応じて集まってきた参加者たちだ。
鮮やかな衣装に彩られながらも、「式」は厳粛におこなわれ、最後は賑やかに写真撮影。主役となったご夫妻からは「これからも、このクルーズを楽しんでいくのと同じように、人生という航海をふたりで楽しんでいきたいと思っています」という、なんとも粋なコメントが。
|
 |
7月26日。日本の伝統的な娯楽といえば"落語"。この日、水先案内人として乗船された落語家の古今亭菊千代さんによる寄席が開かれました。
現在、全国に16名いるという女性の落語家も、菊千代さんが入門された時はたった4名だったとか。そんな当時のエピソードを交えながら、いくつかの落語を披露してくださいました。
中でも興味深いのは、手話での落語。最後は、童謡「幸せなら手をたたこう」の手話版を会場のみんなで「合唱」――今後の企画も楽しみです。 |
 |
7月27日、もうすぐ、船内では夏祭りがおこなわれる。夏祭りといえば、やはり衣装は「浴衣」――ということでおこなわれた着付け教室。
実際に着付けをしながら、どうしたら着崩れしないのか、きれいに帯を結べるのか等々、丁寧に教わることができた。
「本番までに練習しなくちゃ…」とつぶやく若い人のつぶやきも聞こえてきたけれど、これだけ教われば、当日はきれいに着られるはず!? |
SEA NAVI 8月16日号へ | 46回クルーズレポートトップへ |