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□7月14日 出航式□ |
7月14日。第46回クルーズが東京・晴海を出航!!
今クルーズでは、オリンピックの開会当日にギリシャに寄港することから、それに関連したさまざまな企画が予定されている。船体にも、それにちなんだ巨大な横断幕がお目見え。出航式では、さまざまな方からのメッセージも寄せられた。たくさんの人たちが見送りに訪れた送迎デッキからレポート!! |
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「戦火を聖火に――めざせ五輪『停』戦!」と描かれた、横30メートル・縦8メートルの巨大な横断幕。オリンピック期間中はすべての争いが停止されたという紀元前8世紀の慣習「オリンピック休戦」にならい、「すべての紛争の停止と平和的な解決を」とアピール。これを皮切りに、船内・寄港地双方で、さまざまなオリンピック関連企画を予定している。 |
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司会はスタッフの堀聖香子とエリック・エレフセン。オリンピックの勝者に飾られるというう月桂樹の葉でできた冠をつけて、出航式は華やかに始まった。 |
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1993年に独立したアフリカの新興国、エリトリア。今クルーズの寄港時には、支援物資として「カーブミラー」を贈る。
「これからも親交が続くことを願っています」というのは、日本に初めてできたエリトリア大使館より、エスティファノス・アフォルキ・ハイレ大使。 |
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オリンピック開会当日に寄港するギリシャ。在日ギリシャ大使館から、キリアコス・ロドゥサキス大使が駆けつけてくれた。「平和を願う皆さんの温かい心を、どうぞ世界各地に届けてきてください」 |
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出航前、長崎市の爆心地公園・広島市の平和記念公園からピースボートに分灯された火。その火は船とともに寄港地をめぐり、ギリシャとニューヨークに届けられる。ちなみに、長崎市の「誓いの火」は、もとは21年前にギリシャから長崎市に贈られたもの。
ピースボートへの分灯にご協力いただいた「ナガサキ『誓いの火』灯台建設委員会」代表・里正善さんも駆けつけ、「火の里帰り」を見送った。
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広島の「被爆者」であり、現在は語り部として戦争の恐ろしさや核兵器廃絶を訴えている、水先案内人の天野文子さん。
「いまでも人間は過ちを繰り返し続けています。平和を創るにはどうしたらいいかと考えながら、寄港地をめぐっていってほしいと思います」 |
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かつてサッカー選手、現在はサッカー解説者として活躍されているピースボートの水先案内人・金田喜稔さんが語ったのは、やはりスポーツのこと。
「スポーツマンシップとは、肩書きや環境で人を差別しないという公平なハートのこと。船の中でも、寄港地でも、ぜひスポーツマンシップを発揮してください」
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ピースボートではおなじみの水先案内人、落語家の古今亭菊千代さんからは「お船の中でお友だちをつくってくださいねー」と温かいエールが。シンガポールから乗船されるという菊千代さん、「船内では、落語で皆さんに日本のことを思い出してもらいます(笑)」 |
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出航に先駆け、オリンピックの開催地・ギリシャから若者3名が来日した。「ピース・アンバサダー(平和大使)」として乗船した彼ら、船内企画や寄港地で「五輪停戦」をアピールしていくという。
「今年、五輪停戦が実現するかどうかは私たち次第。偏見を捨て、親しみを持って人々に接し、共通の理解のために手を結ぶことに平和への鍵があります。『戦火』を『聖火』に――ヤマス(ギリシャ語で"乾杯")!!」 |
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