第46回ピースボート地球一周クルーズ寄港地インフォメーション
map バンクーバー
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公用語は英語とフランス語。西部では英語、ケベック州を中心とする東部ではフランス語を話す人が多い
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-17時間(4月最初の日曜〜10月最後の日曜はサマータイムとなり、-16時間)
--解説--
 紀元前から、西岸部から中央平原部にファースト・ネイション(いわゆる「インディアン」)が、北部海岸部にイヌイットが、それぞれ独自の文化を発展させた。16世紀ごろから英国とフランスによる植民化がはじまり、18世紀後半には全土が英国の支配下に入った。1867年に、隣国アメリカの脅威に対抗するために、カナダ連邦政府が成立。1885年にはイギリスからの完全独立を果たした。
 近年、アジアからの移民が急増しているほか、旧ユーゴの難民を積極的に受け入れるなどの政策でも知られる多民族国家。特にバンクーバーは、留学生なども多い「多民族シティ」として知られる。
 一方、居住区などに暮らすファースト・ネイションの人々の土地への権利などをめぐっては、いまも未解決の問題が多く、抗議行動なども続いている。特にバンクーバーで2010年の冬季オリンピック開催が決定したことから、さらに自分たちの土地が奪われ、破壊されるのではないかという懸念を示すファースト・ネイションも多い。

[寄港地担当者より]
 都会的な街並みと自然がほどよく調和した街、バンクーバー。アジアからの移民が多い街としても知られ、街には中国語の看板も立ち並びます。
 少し街を離れれば、そこに広がるのは、雄大なロッキー山脈にも近い大自然の光景。そしてそこは、「ファースト・ネイション」と呼ばれる先住民族の人々が先祖から受け継いできた土地でもあります。自然を破壊する開発に反対しながら、伝統的な文化を守って暮らしていこうとする人々。美しいカナダの自然を眺めるとき、ふと彼らのことを思い浮かべてもらえればと思います。
(井上誠)

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