紀元前から、西岸部から中央平原部にファースト・ネイション(いわゆる「インディアン」)が、北部海岸部にイヌイットが、それぞれ独自の文化を発展させた。16世紀ごろから英国とフランスによる植民化がはじまり、18世紀後半には全土が英国の支配下に入った。1867年に、隣国アメリカの脅威に対抗するために、カナダ連邦政府が成立。1885年にはイギリスからの完全独立を果たした。
近年、アジアからの移民が急増しているほか、旧ユーゴの難民を積極的に受け入れるなどの政策でも知られる多民族国家。特にバンクーバーは、留学生なども多い「多民族シティ」として知られる。
一方、居住区などに暮らすファースト・ネイションの人々の土地への権利などをめぐっては、いまも未解決の問題が多く、抗議行動なども続いている。特にバンクーバーで2010年の冬季オリンピック開催が決定したことから、さらに自分たちの土地が奪われ、破壊されるのではないかという懸念を示すファースト・ネイションも多い。 |