オランダの植民地支配、漢民族による統一の時代を経て、1681年、中国全土を統一した清王朝の支配下に入る。しかし、日清戦争の敗戦によって日本に割譲され、以後第二次世界大戦終結まで日本の統治を受けた。戦後は、共産党勢力に敗れた国民党政権が台湾へ本拠地を移したことから、大陸に成立した「中華人民共和国」との対立の図式に巻き込まれた。
戦前から台湾に住んでいた「本省人」と、戦後国民党支配とともにやってきた「外省人」の関係は現在も微妙なまま。しかし、1988年に初の本省人総統が誕生、政治・経済面でも民主化が進んだ。2000年3月には、もともとはそれまでタブーとされていた「台湾の独立」を掲げていた民進党出身の総統が誕生。さらに2001年12月の立法院(国会議員)選では民進党が第一党となるなど、今後の動きが注目されている。 |