■バックナンバーVol.1■
[白石絵美さん(23歳)] |
参加者紹介の第一弾は、東京都出身の白石絵美さん。「旅が好き」――そんな白石さんにとって、最初に不安だったのは船内生活。初めての体験ばかりの中「とにかく、やることがある、というのが楽しい!!」と声を弾ませる彼女に聞きました。
Q:ではまず、ピースボートを知ったきっかけは?
A:2年前ぐらいに幼なじみの友だちが乗ってて。その子、帰ってきてから1ヶ月ぐらいずーっとピースボートの話をしてて「そんなに楽しかったの?」と思って、最初はその子と一緒にピースボートセンターに行ったんです。旅が好きだし、私も行ってみようか!と。その後はアルバイトしながら、船に乗るためのお金を貯めてました。
Q:ピースボートの第一印象はどうでした?
A:初めて船を見たときは「デカイ!!」の一言(笑)。私もアレに乗るんだ〜って感動してて。まぁ、中の広さはご想像にお任せしますけど(笑)。
4人部屋だったから最初はちょっと心配だった。みんなで生活するわけだから大変かなと思ってたんだけど、でも、みんなすごくいい子たちばかりで。こんなにうまくいっていいのかな?っていうくらい、ストレスのない生活をしてます(笑)
Q:船内ではどんなふうに過ごしてるの?
A:同じ部屋の子が、船内のPAチーム(音響担当)に入ってて、その影響で私もPAをやってます。初めての体験ばかりだけど、とにかく「やることがある」っていうことが楽しいんですよね。
Q:じゃあ、寄港地ではどんなふうに?
A:ツアーと自由行動と半分半分ぐらい…かな。自由行動の時にはほとんど買い物してますね(笑)。そうだ、イタリアでインターネットカフェに行ったんですよ。メールをチェックしてみたら、ベトナムの交流で仲良くなったパートナーの子からメールが届いてて!!自分が外国に友だちをつくるなんて思っていなかったから、すっごく嬉しかった。
最近思うのは、日本にいたときにはすごく狭い世界で生きてたんだなっていうこと、それから、自分がまわりの友だちや親に守られてきた存在だったということですね。寄港地でたくさんの人たちに会ってきたけど、会う人会う人みんないい人で「良い旅を!!」って言ってくれる。
海外旅行だから、自分で気をつけなくちゃいけないことはたくさんある。船内でも、共同生活ならではのルールみたいなものは確かにある。けど、だからって、最初から疑ってかかったり、自分から遠ざけちゃったりするのは、つまんないし悲しい。この船旅の中で、今まで自分が持ってた「壁」が少しずつ溶けてきたような、そんな気がするんですよね――。
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[岡玄樹さん(25歳)] |
参加者紹介の第二弾は、神奈川県出身の岡玄樹(おかげんき)さん。CC(コミュニケーション・コーディネーター=通訳スタッフ)として、寄港地・船内での「架け橋」に。自主企画にも積極的な彼に、ピースボートの第一印象から聞いてみました――。
Q:ピースボートを知ったきっかけは?
A:同じ職場の後輩がピースボートに乗って、そのままスタッフになったんです。けっこういい環境で仕事してたはずなのに、何でだろう?と思って、ピースボートについて調べたのがきっかけ。9月から留学しようと思っていて、それまでの期間に「地球一周」というのも面白そうだなと思って、通訳に応募してみました。
Q:初めての地球一周でいきなり「スタッフ」でしょう。ピースボートの第一印象ってどんなでした?
A:東京を出航するとき、GETの先生たちと一緒に参加者を迎え入れる役をして、それがすごく良かった。「国際交流」っていう言葉はあんまりピンとこないけど、本当にいろんな人たちで一緒に世界をめぐるんだなぁと思って。運営する側のスタッフに若い人が多いというのにもビックリした。みんなほとんど、俺と同じ世代の人だったから…(笑)
Q:船内企画では通訳として大活躍だし、英語劇の自主企画もされてますよね。
A:事務局の企画だけじゃなく、自分でいろいろやれるのが面白いなぁと。学生時代にずっと演劇をしてたこともあって、ミュージカルをやってみようと立ち上げたのが「シーズンズオブラブ」という自主企画です。もう2ヶ月ぐらい経つけど、最初は知らない者同士だったのがどんどん仲間意識が出てきて、ひとつのモノができていくというのはすごく面白いね。
Q:なんだかいつも「リーダー的存在」なんですね?
A:いままでは全然、そうじゃなかったんですよ。ただ、通訳として寄港地のツアーではリーダー的存在になるときもある。最近はそういう役もけっこうできるようになったなぁとは思います(笑)。いままででは、割と「傍観者」だったんだけどね。
ピースボートで面白いのは、もちろん「リーダー」はいるんだけど、それ以上に、みんなが「当事者」だと思って動いてるところ。日本では「頑張ってやるなんてくだらないよ」と言ってたような人たちが、いまは頑張ってやってる。みんな、ちょっとずつ変わってきてるのかもしれないなぁ。
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