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「世界を変える27歳〜オレたちこれでも若者〜」
/熊谷伸一郎(雑誌「自然と人間」編集長)、中原大弐(ピースボートスタッフ)
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今回が初めての乗船となる水先案内人、熊谷伸一郎さん。27歳にして雑誌「自然と人間」の編集長、季刊「中帰連」編集長、ライフワークは「元兵士」への戦場体験聞き取り運動と、1日1冊は本を読むこと――と、その興味の広さは、とても27歳とは思えない!! |
そこで、初の企画は同じ27歳のピースボートスタッフ、中原大弐との対談に。それぞれの生い立ちを語ってもらう他、「今までにいちばん感動したこと」「座右の銘」などの質問コーナーも。「今まででいちばんカッコワルイ振られ方は?」なんてネタも飛び出して、笑い声の絶えない企画となりました。
(川上咲玲)
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「世界はもっと豊かで、人はもっと優しい」
/森達也(映像作家)、中原大弐(ピースボートスタッフ)
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映画監督の森達也さん。この対談は、森さんが、オウム真理教と彼らを取り巻く「社会」をテーマに撮影したドキュメンタリー映画『A』の上映後におこなわれた。上映直後ということもあって満員となった会場で、森さんは自身が傍聴した裁判について語ってくださった。 |
森:「2月27日の公判で初めて、"生身の麻原"を見たんですが、彼は動作を反復していた。重度の統合失調症の典型的な症状です。同時に、麻原はあれだけの犯罪を犯したにも関わらず、一度も精神鑑定がなされていないんですね。これは普通じゃない。
さらにびっくりしたのは次の日のメディアです。『薄笑い』あるいは『高笑い』と書いていたメディアもありました。『裁判長の"起立"の声に激しく抵抗』――何を見てるんだ、って思いましたね。
メディア側の人間としては、『やりたいけど出来ない』という制約もあるにはあります…が、その制約をメディアに強いているのは僕ら、民意なんです。今のメディアを選んでいるのは僕らなんです」
中原:「メディアからの報道の"受け手"である私たちの見方が変わったとき、世界はもっと豊かにもなるし、人間と接するとき、ちょっと思考を変えるだけで世界はもっと優しくなる。受け手である私たちひとりひとりの問題であり、『私』自身の問題なんですよね。」
(川上咲玲)
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