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□ストリートチルドレン・センターを訪問□ |
近年、経済的にも大きな発展をとげているベトナム。その一方で、農村と都市の経済的格差は広がってきている。中でも、何らかの事情によって道端で暮らすストリートチルドレンは、ベトナム全土に5万人はいるという。
けれど、NGO「ダナン・ストリートチルドレン・プログラム」を訪ねた私たちを出迎えてくれたのは、とびきりかわいい子どもたちの笑顔――そんな彼らの表情をレポート!! |
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ここは、ダナンで唯一のNGO。子どもたちが将来、自分の力で暮らしていけるように支援する職業訓練は、プログラムの"柱"だ。
私たちが訪れたのは、コンピュータールームや電機関係の技術も身につけられる大きな職業訓練所。中でも目をひいたのは、色鮮やかな刺繍の部屋だった。他の技術は3ヶ月で「卒業」するのに比べ、これは修業までに6ヶ月かかる――さすが、ベトナムの伝統文化。
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もうひとつの柱は、いろんな事情で親がいない・または親と一緒に暮らせない子どもたちのための「ファミリープログラム」。子どもたち30名と、寮父さん・寮母さんが、ひとつの「家族」として暮らしている。
ここで彼らは、集団生活のルールを学ぶとともに、「親の愛」みたいなものも学んでいく。参加者がつくる折り紙を真剣に見つめる、彼らの表情が印象的だった。
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最初こそシャイな子どもたちだけれど、慣れてしまえばこのとおり。同じ遊びを「またやろうよ!!」と(もちろんベトナム語で)話しかけてきて離れない。
そんな姿が、本当にかわいい…。 |
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最後に、「家族」みんなで記念写真。
子どもたちは、ここから学校にも通い、18歳で「独り立ち」する。もちろん、いまのベトナムで職を見つけるのはそれほど簡単ではない。
子どもたちに将来の夢を聞いたら「エンジニア」「先生」「旅行ガイド」などさまざまだ。
わたしたちは今回、彼らに文房具などを届けたが、彼らの夢がかなうような手助けをこれからもしていけたら──と思う。 |
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