15世紀までマヤ文明が栄え、1523年からスペインによる侵略が開始。1821年までスペインの植民地支配下にあった。独立当初はエルサルバドルやコスタリカなどとともに「中米連邦共和国」を結成するが、38年に脱退、グアテマラ共和国が成立する。
独立後も、米国資本と結びついた大地主などの富める層と、先住民族をはじめとする貧困層の格差は増大。1960年代には、米国のあとおしを受けて成立した軍事政権と反政府勢力との間に激しい内戦が勃発する。内戦下での人権侵害の状況は世界でも最悪といわれ、特に貧困層である先住民族は、虐殺や拷問に加え、固有の文化を禁じられ、奪われるといった抑圧を受けた。結局1996年に和平が成立するまで、内戦は36年にもわたって続く。
先住民族がいまも人口の6割を占めており、村ごとに織り方や模様などが異なるというカラフルな民族衣装「ウィピル」が有名。 |