第45回ピースボート地球一周クルーズ寄港地インフォメーション
ラスパルマス

国名
スペイン(Spain)

ことば
スペイン語
・解説
 ポルトガルとスペインによる領有争いを経て、15世紀からスペインの支配下に入った。大西洋を横断するスペイン船の中継地として栄え、1821年に正式にスペインの1州に。現在では、スペインの大西洋軍事的要衝として位置付けられている。また、今回入港するラスパルマスは、タコの買い付け港として、日本と深い関係を持っている港町だ。
 かつてはグアンチェと呼ばれる先住民族がおり、スペインの人々による弾圧を受けたが、スペイン支配下で混血や同化が進み、ほぼスペイン社会に吸収される形になったと言われる。近年は、北アフリカや南米などからやってきた移民たちも多く暮らす。

[寄港地担当者より]
 スペイン領なのに地理的にはアフリカに近く、カリブをはじめとしたラテンアメリカの影響も強く受けているカナリア諸島。その魅力を語るのには一言では足りません。
 とにかく「人生を楽しもう!」という人々の姿勢は、ヨーロッパというよりラテンアメリカ。闘牛にかわりに「カナリア・ルチャ」と呼ばれる格闘技、フラメンコのかわりにカナリア民族民謡。いわゆる「スペイン」のイメージとはちょっと違うかもしれません。
 いっぽう、街並みには古き良きスペインの面影を残し、街角のバールでは小さなエスプレッソ・カップを傾けながら話に興じるおじさんたちの姿が。かつて多くの人々が移民として南米へ移り住み、いまも多くの移民を受け入れている国だけに、海外からの訪問客にもとってもフレンドリー。陽だまりのような笑顔で迎えてくれます。
(山本奈美)

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