第45回ピースボート地球一周クルーズ寄港地インフォメーション
チビタベッキア

国名
イタリア共和国(Republic of Italy)

ことば
イタリア語
・解説
 古代のギリシャ帝国、ローマ帝国をはじめ、現在の国土がいくつもに分割されながら、さまざまな民族・国家の支配を受ける。現在の「イタリア」が成立したのは、南部がフランス支配から解放された1860年。
 20世紀に入り、1920年にはムッソリーニ率いるファシスト党が政権を掌握。ヒットラー支配下のドイツと手を組んで第二次世界大戦を戦った。いっぽうで反ファシスト政府運動もまきおこり、1943年にはムッソリーニが失脚。イタリアは連合国軍に降伏し、パルチザン(ゲリラ)らがファシスト政権からの解放めざして戦った。
 1946年にはイタリア共和国が成立。近年では、年間に訪れる日本人観光客は1400万人。日本人の渡航先ランキング第9位となっている。食事のおいしさも定評がある。

[ピッツァ/Pizza]
 イタリアは何でも美味しいけれども、やっぱり本場のピザはひと味違う。年季の入った窯でじっくり焼き上げた生地のパリパリ感がたまらない。種類も驚くほど豊富。

[イタリアン・フルコース]
 前菜(Antipasto)、第一の皿(Primo Piatto/スパゲッティなど)、第二の皿(Secondo Piatto/肉または魚料理)、付け合わせ、チーズ、デザート、コーヒーと供される。とっても美味しいのだが、とにかく大量。第一の皿のパスタでダウンなんて人も。イタリア人の飽くなき食への情熱に挑戦してみては。

[ワイン/Wine]
 
世界一の生産量を誇るのはフランスではなく、ここイタリア。安くてウマイものを発見する楽しみがある。ローマ(ラチィオ州)では白ワインが主流。

[サッカーユニホーム]
 世界最高峰のサッカーリーグ「セリエA」を持つイタリア。イタリア語ではカルチョ(Calcio)。あの「トトカルチョ(サッカー賭博)」はこの語からきいる。本場有名チームのユニフォームのレプリカが街で売られている。

[朝市]
 市街の広場などでは、毎朝、新鮮な野菜や肉、果物を売る露店が開かれる。グルメなイタリアの台所を支えているのはこんなに楽しい朝市で、素顔のローマッ子に出会ってみよう。

[スペイン広場/Piazza di Spagna]
 かのオードリ・ヘップパーンが映画『ローマの休日』でジェラートを食べた超有名 ポイント。あんまり有名になったため、現在、スペイン階段でジェラートを食べることは禁止されている。階段を昇りきると正面にトリニタ・ディ・モンテ教会。トレビの広場、パンテオン、ヴェネット通りなどの観光スポットは、歩いて回れる範囲にある。

[サン・ピエトロ寺院/Basillica di Pietro]
 バチカン市国にあるローマ・カトリックの総本山。ローマ時代にコンスタンティヌス帝が完成させた。ミケランジェロ、ベルニーニなど、ルネサンス期のそうそうたる芸術家が手がけた天蓋や装飾物も残る。あのあまりにも有名なピエタ像もここにある。また、バロック時代にベルニーニが設計したサン・ピエトロ広場にも圧倒される。まわりを囲む柱廊にはドーリア式円柱が並び、上部には多数の聖像が立っている。中央にはエジプトから運ばれたオベリスクが。

[コロッセオ/Colosseo]
 ローマのシンボルとも言える巨大な円形闘技場。7万人以上の観客を収容したという。紀元1世紀末に完成した。時の為政者がローマ市民の政治への関心をそらすために、キリスト教徒や奴隷を猛獣と殺しあわせて、民衆を熱狂させ、残虐と狂乱の限りを尽くしたという逸話をもつ場所でもある。
[寄港地担当者より]
 「遺跡の中に街がある」ともたとえられる歴史都市ローマ。あちこちに点在する世界遺産スポットの見事さは言うまでもありませんが、もうひとつの大きな楽しみは、やっぱり「食」じゃないでしょうか。
 パリパリに焼き上がったローマ風ピッツァ、地中海の太陽をいっぱいに浴びた真っ赤なトマト、アルデンテの歯ごたえが嬉しい各種パスタ、本場のエスプレッソにジェラート、そして忘れちゃいけないイタリアワイン。
 夏真っ盛り、ベストシーズンのイタリアを、見て聞いて、そして味わってお楽しみください。
(井上誠)

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