3月3日 講座:森羅万象〜いま、森で起こっていること〜
/マウリシオ・モレーノ(オアシス・デ・ラ・カンパーニャ自然保護区代表)
水先案内人のマウリシオ・モレーノさんは、チリの自然保護区を運営しながらエコ・ツーリズムや失われた自然の再生プロジェクトに携わる、「自然再生の仕掛け人」だ。彼による1回目の講座は、「生物の多様性」について身近な例から考えよう、というもの。
彼によると、現在ほとんど森がないイースター島には、昔は原生林が広がっていたんだとか。その木のほとんどは、人間が伐採したという。
「もとあった木をいま戻そうとしても、そんなに簡単に戻るモノではありません。その木が育つために必要なモノがひとつでも欠けていてはいけないのです。自然再生の取り組みというのは、もとあったモノをもとあった場所に戻すだけではなく、その場にあった自然のサイクルごと、もとに戻してあげる必要があるのです」
(久野良子)
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