[青空美術館/Museo de Cielo Abierto]
アセンソールのひとつを囲むように広がるアートスペース。坂道の途中約20か所に展示してある壁画は、チリを代表する芸術家の作品で、民家のトタン屋根が並ぶ町並みと一体となって、独特の空間を作り上げている。
[アルマス広場/Plaza de Armas]
サンチアゴ旧市街の中心に位置する緑豊かな公園。辺りは建物の密集した賑やかな通りで、噴水と花に囲まれたこの空間は、貴重な市民の憩いの場だ。週末ともなれば、大道芸人や物売りの姿も増え、多くの人で賑わう。
いっぽう、かつての軍事政権下には、反政府グループによる抗議集会が頻繁に開かれた場所でもある。
[モネダ宮殿/Palacio de la Moneda]
もともとは国の造幣局として建設され、19世紀後半から大統領府として使われるようになった宮殿。サンチアゴ市街、憲法広場と自由広場の間に建つ。
1970年のアウグスト・ピノチェトら軍部によるクーデターの際、当時の大統領サルバドール・アジェンデは、この宮殿に閉じこもって最期を遂げた。激しい空爆で宮殿が炎上する中、彼は「アジェンデは降伏しない」と叫び、自らこめかみを打ち抜いたと言われる(他殺説もある)。