第44回ピースボート地球一周クルーズ寄港地インフォメーション
リオデジャネイロ
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国名
ブラジル連邦共和国 (Federative Republic of Brazil)

ことば
ポルトガル語
・解説
image 1500年、ポルトガル人の漂着をきっかけにポルトガル領に。サトウキビのプランテーション労働力として、多数のアフリカ人労働者が連れてこられる。17世紀後半から18世紀にかけては、ダイヤモンドや金鉱山が相次いで発見され、空前の「ゴールドラッシュ」となった。
 1808年、フランスが「本国」ポルトガルに侵攻したことにより、ポルトガル王室がリオデジャネイロへ。国王が帰国したのち、1822年にポルトガル王子が「ブラジル皇帝」を名乗ってブラジルの独立を宣言。1888年には共和制へと移行した。1964年のクーデター以後軍事政権下にあったが、1985年に民政移管。現在は、ストリートチルドレンの増加に代表されるような、「世界一」とも言われる貧富の差の拡大が大きな問題となっている。

[フェィジョアーダ/Feijoada]
 フェィジョンという黒豆を、豚や牛の内臓、耳、尻尾などと煮込んだもの。スープ皿に白いご飯を盛り、そこにかけて食べる。
  もともとは農園などで働いていた黒人たちが考え出した料理だと言われ、とにかくこってりでボリュームたっぷり。一人で全部食べられる日本人は少ないかも。

[シュラスコ/Churrasco]
 ブラジル式焼肉。牛、鶏、豚の肉や臓物を、塊のまま大きな串に刺して焼いたもので、串ごと運んできて目の前で切り分けてくれる。「もういい」と言うまで持ってきてくれるので、食べ過ぎないように注意。

[マンジョーカ]
 ブラジルでよく食べられている芋の一種。そのままフライにしたり、茹でたりして食べるほか、これを粉にして炒った「ファリーニャ」も、ブラジル料理には欠かせない。
 こちらはシーフードと野菜をココナツミルクで煮込んだ「ムケッカ」など、煮込み料理をかけて食べる。また、マンジョーカの粉で作ったパンもある。

[ポンデケージョ/Pao de queijo] 
 日本でも一時期流行したので、食べたことのある人も多いのでは?ケージョは「チーズ」のことで、要するに「チーズ味のパン」。タピオカの澱粉が使われていて、独特のもっちりした食感が楽しい。主食というよりはむしろおやつとして食べられているようで、コーヒーにもぴったり。

[ピンガ/Pinga]
 サトウキビを蒸留して作るお酒で、ブラジルの国民的アルコール。これにレモンジュースと砂糖を加えると、人気のカクテル「カイピリーリャ」になる。アルコール度数はかなり高いが、とても口当たりがよくて飲みやすい。

[サッカーのユニフォーム]
 ブラジルといえばサッカー、というイメージを持つ人も多いはず。街中の露店などでは、ブラジルのサッカーチームユニフォームが安く買える(いちばん人気は、ナショナルチームのものだとか)。ただし、縫製が悪いものも多いので、買う時には注意して。

[コルコバードの丘/Morro do Corcovado]
 入港時に船の上からも見ることができるリオのシンボル。海抜710キロメートルの丘に、まるでリオの街を守るかのように、手を広げたキリストの像がそびえたつ。夕方からはライトアップされてさらに美しい。丘の上からはリオの街全体が一望できるが、車やケーブルカーでは途中までしかのぼることができない。キリスト像までは階段を使ってあがることになるので、途中のカフェで一休みしながらどうぞ。また、混雑が予想されるので、時間は余裕をもって。

[カンデラリア教会/Igreja da Candelaria]
 リオの街中にある美しい教会で、1993年7月に起こったストリートチルドレン虐殺事件の現場ともなった。
 リオの路上に暮らす子どもたちの数は2000人以上ともいわれ、虐殺事件の夜も、50人以上の子どもたちが教会の周りで眠っていた。そこに覆面を被った男たちが現れ、突然発砲。8人の命を奪った。リオではこのほかにも、ストリートチルドレン殺害の事件がいくつも起こっている。彼らを邪魔な存在と考える商店主などに雇われた"殺し屋"によるものといわれ、警察の関与も噂されている。
 カンデラリア教会の前には、現在、殺された子どもたちの名前が記された小さな十字架が立っている。世界一貧富の差がはげしい国、ブラジルのひとつの現実を、ここで見つめてみたい。ただし、夜間や昼食時間帯などは人通りが少なく危険なので、グループでの訪問を。
[寄港地担当者より]
 カーニバル、サッカー、サンバ…国土の広大さを反映するかのように、その魅力もとにかく「でっかい」ブラジル。その中でも、光り輝く太陽と、カリオッカ(リオっ子)たちの放つパワーに満ちたリオは格別です。
 観光地としての「光」と、拡大する貧富の差といった「影」――そのふたつの面が交差するブラジル社会を生き抜く彼らと話をしたり、歌い踊ったりしながら、その「人生を楽しむコツ」を見つけてみませんか?カリオッカたちのとびきりの笑顔に出会って、あなたなりのリオの魅力に触れたら、また必ずここへ戻って来たくなるはずです。
(山本奈美)

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