船内ニュース
6月15日 神戸出航式
 晴海出航から一夜明け、本日トパーズ号は神戸を出港。小雨のぱらつくなか、出航式がおこなわれた。岸壁では乗船者の家族・友人が思い思いの大段幕などを掲げてお見送り。また、船体には5月にピースボートセンターおおさかを拠点にして作成された「ピースキルト」が掲げられるなど、ピースフルなメッセージが詰められた出航式となった。
 船体には、500枚の布を使ってつくられた「NO WAR」の文字。これは、今年イラク戦争が起こったときに反戦の意思を訴えようと大阪の市民たちがつくりあげた「ピースキルト」。このプロジェクトの呼びかけ人だったミュージシャン・岡野弘幹さんも、途中から乗船される予定だ。
 華やかなファンファーレの後、司会をつとめるスタッフの佐竹理加・古賀武夫が登場。日本語で話したモノをその場で英語に訳しながら出航式は進んでいく。
 東京の出航式と同じく、紛争地からやってきたIS(国際学生)ももういちど挨拶。この日、神戸から合流したISもいて、ISはこれで計7人に。そしてひとつめの寄港地・沖縄から最後のひとりが合流する予定だ。日本語で「またね!」と言いながら、彼らは笑顔で手を振っていた。
 乾杯の音頭をとってくれたのは、水崎案内人の高橋和夫さん。グラスを高く持ち上げて、全員で乾杯!中東専門家である高橋さんの講座は、ニューヨークの「9.11事件」などをテーマに、那覇出港後から始まる予定だ。
 岸壁側では、水先案内人のジャーナリスト・鎌田慧さんが見送ってくださった。「こんな大きな船の乾杯の音頭をとれて幸せです。日本の平和のために力強く運動を続けているピースボートが、いままた平和に向かって出航することを嬉しく思います」。
 18時、トパーズ号がいよいよ出航。トパーズ号は岸壁からゆっくりと離れていく。お互いの「いってらっしゃい」「いってきます」という声が聞こえなくなっても、船から陸に向かって手をふる姿が見られた。
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