船内ニュース
7月15日 イスラエルの問題/ダナ・ベーダ(IS)
 イスラエル・パレスチナ問題の講座が連日続く中、今クルーズにIS(インターナショナルスチューデント)として乗船しているイスラエル出身のダナ・ベーダ。彼女が、自国イスラエルが抱えている問題を語ってくれた。
 「現在のイスラエルは、軍が重要な位置におかれています。イスラエルの新聞に載せる情報も、全て軍によって統制されています。また、イスラエルには男性3年・女性2年の徴兵制があり、メディアにある人たちも軍隊への入隊経験がある人たちなのです。軍を批判するような情報は報道されません。
 そんな折り、1年ほど前から、国境沿いに高さ8メートル厚さ3メートルの壁が建設され始めています。これはパレスチナとイスラエルの人たちを完全に分断してしまうものなのですが、イスラエルの人々はこの壁が建設されていることを2ヶ月前まで全く知りませんでした。こんなことも、報道されていないのです。
 イスラエルの人々は、過去50年間にパレスチナの人々に与えた苦しみを知る必要があります。そしてイスラエルの人々とパレスチナの人々が同等の権利を持つことが必要です。イスラエルの人々が本当の事を知ったなら、きっと平和を受け入れると思います。」
(徳満理恵)
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